短期募集

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1 タ/ル/タ/リ/ヤ(gnsn)
前略、客/卿/殿。
やあ、鍾/離先生。どこへ宛てようか迷った末に往/生/堂へ出したこの手紙は無事先生の元へと届いているかな。届いていると信じて、そしてこの手紙が先生に読まれていると信じて!先を続けよう。そう長く書くつもりはないけど、どうせならお茶でも飲みながら楽に読んでくれ。

今回は先生に二つほどお願いがあって筆を取らせてもらったよ。まず俺は短期の滞在先を探している。璃/月での長期任務が終わって俺は一度仮の住居を畳み、そのまま稲/妻へと渡ったのち、再び璃/月へ寄り道する用事が出来たというわけだ。しかしもう一度同じ住居に戻るのも味気ないと考えた俺は「そうだ、先生を頼ろう」と思い至ったわけだ。というわけで一つ目のお願いは、俺の滞在先を先生にいくつか見繕ってほしい。実にシンプルで明快。凡人一年生の先生でもなんてことない容易い依頼だろ?そしてもう一つのお願いは、俺に滞在先を提供した上で話し相手になってほしい。うん、これも明瞭で分かりやすい。先生も暇ではないって分かってるからお互い時間があるとき、もっと言うなら「夜」に集まれれば良いかな。たぶん昼間は俺があまり顔を出せない。おっと、何をしてるかは企業秘密だよ。

それとこれも伝えておかなきゃいけないんだった。ここには守るべきルールってやつがあって、先生にはそれを遵守してもらわなくちゃならない。まあ元/岩/神様なら大丈夫だとは思うけど念の為今一度確認してから来てほしい。当て嵌まらないようなら残念だけどさようならだ。俺の方は問題ない。ちゃんと郷に入っては郷に従うさ。

お相手願うのは勿論鍾/離先生。なんで先生なのかっていうのは、暇なときに夕餉にでも付き合ってもらおうかなっていうのと(本音はお手合わせ願いたいところだけど)、良い宿を知ってるんじゃないかってね。そんな理由だよ。例の一件から俺が街中を歩くことにあまり良い顔をされないのは分かってる。当たり前と言えば当たり前なんだけど、でもほら、先生はそういうの気にしないだろ?なんなら俺を騙してくれたくらいだし。外交と称して面倒なお偉いさん方の顔色窺いにも飽きてきたところなんだ。気分転換も兼ねて見晴らしのいい特上の部屋で、特別美味しい料理や酒を味わいたい。勿論いつも通りモ/ラはこちらで手配するからその点は心配には及ばないよ。……いや、端からしてないか!

用意ができたら部屋の鍵と共に折り返してくれ。何か気になることがあれば付随して聞いてくれて構わないから。この手紙だけじゃ不明な点も多いだろうし、擦り合わせも兼ねて答えられる限りのことなら答えるよ。それじゃあ待ってるね、先生。

公/子

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