夏休み - 短期募集

1 三／日／月／宗／近
夏休み
団扇を仰いでも吹く風はぬるく、汗は滝のように流れ続け、肌を焼く陽射しに殺意を覚える。お主はそんな夏の盛りに顕／現されたばかりの刀で、生まれたての人の身で過ごすにしては些か厳しい環境には違いなかった。
肉の熱やその扱い方を覚える前に外に出してしまった俺に責任があり、だからこそこうして正しい夏の過ごし方をお主に示す役目を頂いた。
攻撃を受けたわけでもないのに、何故自分が突然倒れてしまったのか分からない、という顔をしているな。原因は熱中症と呼ばれる体の不調で、本日のように強い陽の下で長い間外に出ていると起きてしまう症状だ。なにもお主が弱かったのではない、単に人体への理解度の問題であってそう気にせずとも良いさ。これから少しずつその身に馴染んでいけば良く、その手伝いを俺にさせて欲しい。
本日より七日程、この本／丸は夏季休暇を取ることと相成った故、これを利用してお主とこの夏を過ごしたい。

なに、夏もただ暑いばかりでもないさ。日に日に肥えてゆく入道雲も向日葵畑の水平線も、この季節にしか味わえない風景だ。夏の欠片を幾つも集めて形を知れば、自ずと寄り添い方も理解出来よう。そのような七日間にしたいと思う。

興味があれば、お主の目が覚めた所から始めよう。
基本的にはぽいを使うが、希望があれば帯も可能だ。
好きな姿で会いに来て欲しい。
2023/8/19(土)22:19
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