ゲーム 一日限定

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1 髭_切(刀_剣)
君へ宛てる懸想文(全刀募)
おやおや?開いてくれたとは驚きだねぇ。
まあいいか、今宵殿を務める我こそは源氏が重宝、髭_切なり。さあて…宵が広くと裾野を広げ全てを覆い隠してくれたなら、朧月夜が袂でそっと君に耳打ちしたい言の葉があってね。

名は忘れたけれど弟と共に長らく不浄の輩に捕らえられ、穿たれた銘や矜持も蚊帳の外と言った風合いの日々。
何時しか僕に宿された神格や付喪神としての自尊の心根など遥か彼方となりかけていた時…だったかな。叢雲が全てを覆い尽くす視界に一閃走った閃光、そして一条の光が僕達を枷の無い外界へと導いてくれた。
美しく、そして暖かな輝きに満ちたあの刹那を上手く言い表す言葉を生憎と僕は持ち合わせてはいないんだけどさ。

ただ生まれの時勢故の因果かな。古い習わしに従い、懸想した君にこうして懸想文を届けに馳せ参じたって訳なんだけど、うん、改めて口にすると思いの外羞恥も強いね…これは。

ああ、他の名刀を所望とあれば三_条の三_日_月、五_条の国_永、献上刀の一_期、古_備_前_の鶯_丸、正_三_位の日_本_号、兼_定作和_泉_守が奥間に控えてはいるけれど、その他でも所望あれば誰なりと呼び寄せは可能だよ。ただ練度が長けた銘を何となく挙げただけだからさ。
ではさて、月も霞ては照らす者の脚元もまた危うい。君が僕をぬばたまから救い上げてくれた様に、今宵は宵に現を抜かす僕に君を導く権利とやらを拝命する事が叶えばなと思って。

ただそれだけ、なんだけどなぁ…いざ語るとなるとどうにも上手く口上とやらが述べられずに失敬。もしも僕、いや僕達に睦言を囁かれてくれるって言う稀有な君がいたら、指名刀と提供刀の銘を挙げて此処へ来てくれると有難い。
此処まで拝読してくれただけで瓦版にある規約とやらは遵守した女人を控えさせている御刃とお見受けするし。

文の先は君が扱いに長けたもので結構、大抵のものなら取り揃えてはいるからね。刀の大小に関わらず気楽に足を止めてくれたなら僥倖だ。

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