ゲーム 一日限定

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1 占/い/師(第/五)
暦日限りの夢物語
砂埃に塗れた身体と、総てを邪推してしまう穢れた心はこの荘園に訪れてから身に付けたものだ。この場所に善悪はなく、あるのはただ追う追われるの関係だけ。休暇はあれど自室で泥のように眠れば過ぎていく一日。日が昇ればまた永久の命と共に駆け巡らなければならない。疲れただろう、私もだよ。逃げ出すことはできないと、勘が語る。それならば、囚われた者同士傷を舐め合おう。萎びた心に水をやるように、同情だけの優しさで慰め合おう。今日ばかりは恋人のように、ここがまるで桃源郷であるかのように、目を瞑って過ごさないかい。
巫山戯たことを言っている自覚はあるよ。きっと、そんな暇があれば鍛錬をしろと叱責されるだろうね。だけれど、この視えすぎる眼を覆ってしまいたくなる日も、時にはある。狭いベッドで手を繋いで、明日があたたかなものであるようにと、届かぬ祈りを捧げながら、震える唇を重ねて。今までの孤独を埋めるように、偽りの愛を君に紡がせてほしい。
守らなければならない規約を守り、腰を据える場所を帯に設け、それから、……会話が好きだと嬉しい。こうして倩々と話し続ける私を苦とは思わないなら、なんだっていいよ。いつまでも嘘を吐き続けるわけにはいかないから期限付きの夢寐だけれど、もし少しだけ先を望むなら、日付が変わる頃、私の手を握って。言葉にするのは野暮だろう。
部屋にて待つのは私、探/鉱/者くん、あとは調/香/師さん。部屋のノックは、求生者の方ならどなたでも。深い触れ合いはないだろうけれど、有り体に言えばタチ。直接的すぎたかな、ごめんね。だけど、可愛い君が懸命に奉仕する姿も好きだよ。まあ、今日はあまり気にせず参考程度に捉えてほしい。
私はこれから眠るところだから、手紙をドアの隙間にでも挟んでおいてくれるかい。目が覚めた時に、君の元へ部屋の鍵を届けるよ。古書と紅茶くらいしかないけれど、私の部屋へ招かせてほしい。眠れなければ、すぐにでも。手紙には、返書を届けないといけないから、君の部屋番号と名前、あとは自由に。文字を読むのが好きなんだ。私に宛てた内容でなくてもいい、思うままに筆を走らせてくれると嬉しい。……それじゃあ、起きて見る夢に、君がいることを願って。

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