ゲーム 一日限定
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1 写/真/家世迷い言記憶がこぼれる音がする。五指のあいだを滑り落ち、総てを失う音がする。四角に切り取られた音なき世界に、悲しみの色が滲む。佳い夜だ、薄れた脆い記憶に縋るには、このくらいの肌寒さが必要だ。……追懐を孕む指先をおまえの素膚に触れさせたとて、ふたつの体温が慈愛を生むわけではないということ、おまえもきっと知っているだろう。後悔、懺悔、それに似た憎悪──幸福や希望は、明い白昼にでも聴いてやる。鬱々と泥むかわいそうで、とびきりかわいいその胸裡を少し許り、私に。不満ならば、女王さまに聴いてもらうといい。誰でもないおまえを、おまえだけを待っているよ。星のまたたきは存外はやい、くれぐれも夜闇に攫われてしまわないように。
(媒体帯/募集:実装済狩鯖/提供:写、血)
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