耳を傾ける - ゲーム一日限定

1 ト／レ／イ／ン(twst)
耳を傾ける
夜も更けたというのに睡魔から見放されたようだ。だからと言って、気持ち良さげに眠るル／チ／ウ／スを起こすには忍びない。
この様な時刻に出歩いている生徒が居るならば寮に戻れと注意すべきだが、眠れないのは私も同じ事。その理由が何にしろ、薄暗い廊下を彷徨っているのならば傾ける耳はある。
珍しいと怪訝な顔をするのは今日限り許そう。
…何故ならば、娘達も何かしら蟠りがあったら夜更けにじっと空を見上げていた。それをふと思い出したからだ。

明日に支障が出ないように手短でも、たった一往復、または吐き出す為に訪れても構わない。添い寝や教師として有るまじき行為はできないが、娘達にしたようにその頭を撫でるくらいはするだろう。規律を重んじ、ルールを守る生徒ならば細かな在り方は問わず。この様な時間に態々室に招くのも手間をかけさせるだろうからな。望むならば用意はするが、基本的には仮の鍵を使わせてもらおう。加えて、明日に持ち越したい場合は一言添えたまえ。但し、授業には顔を出すように。

姿は同じ教師陣を含めた全ての生徒を対象とし、こちらは私一人とさせてもらう。
あくまで話を重きに置きたいが故だ。
興味、若しくは何かしらあれば声を掛けると良い。名と訪れた理由があれば口煩く問い質す事はない。それくらいの配慮は私にもある、という事だ。

睡魔が顔を覗かせるのが先か、流れるまま身を任せるとしよう。徘徊する生徒が居ないと言うのもまた、良い事だろうからな。…良い夜を。
2023/4/12(水)1:55
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