ゲーム 一日限定
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1 鍾／離(gnsn)温もりが欲しい、と。──俺がそう願うのはあまりに可笑しいだろうか。
日中の暑さも忘れてしまいそうな程に、夜になるとすっかり熱は消えてしまう。港から聞こえる波音が余計にそうさせているのでは無いかと……そんな有り得もしないことすら過る程だ。眠るにしてはあまりに虚しく、一人で杯を傾けるにしても侘しい。折角こうして人の身があるというのなら、誰かの体温を感じたいと──人並みかどうかはわからないが、そんな願いが心を埋め尽くしている。
寝に就くまでの僅かな時間だから、細かなことは求めはしない。ここの規約が守れていて、捨て宿が使える。触れ合いをしても良いと言ってくれるのなら、恋仲や想い人は居ないことは守ってほしい。属性は不問だが、俺は下に回るような対応は出来ないと先に伝えておこう。
こちらからは申し訳無いが俺だけだ。少なくて、すまない。その代わりだが、貴殿の姿は旅／人含め実装されている姿なら誰でも構わない。「公平」とは言えない「契約」かもしれないが……相手をしてくれる者には精一杯の出迎えと対応をするつもりではいる。貴殿の目的も、深く問うことはしないから気兼ねなく来てほしい。
流れても消すまではここに居るつもりだ。──静かな夜に、声が届くことを楽しみに待っている。
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