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1 ジ/ン(hsr)
妄執の穿ち
人間としての正常な精神は既に砕かれ、ここに在るのは他人の言霊に生かされるだけの生屍。四肢は動き、言葉は放つものの俺にかつての応/星としての面影を見るのは余りに愚蒙。なのに何故、貴様は変わらず俺に手を差し伸べるのか、景/元。

場所は羅/浮。脚本の遂行中、魔/陰の影響を受け現在と過去の記憶が混濁し、自分が何者かもわからぬまま蹲っているのを貴様が発見した。捕縛された後、様子を見に来た貴様を俺は襲うだろう。暴力的な意味でも、性的な意味でも。その時には多少の認識は出来ているだろうが、もとより俺が貴様に感じる想いは複雑だ。対価を払うべきだと思ってはいない。貴様は罪を犯していない。だが、罪を犯していないというのは裏を返せば、貴様だけ「何もしていなかった」という事でもある。貴様以外の全てが闇の深淵へと堕ち、方や命を奪われ、方や魔/陰に侵され、方や凡人が死に忌避される存在となった。その中で貴様だけ今や羅/浮の頂点へと君臨し、光の射す場所にいる。

恨むのとはまた違う。ただ、裏切られたとは思う。果てない妄執をお前の躯を蹂躙するという形で穿ちたい。何度も、何度も。美しい貴様を我々と同様に穢してしまいたい。その欲求を受け止める理由は貴様に任せる。が、幸福な未来が訪れるとはゆめゆめ思わぬ事だ。

俺の求める形は理解出来ただろうか。ならば萎と不可項目を記載し、捕縛された俺の様子を見に来る所から描写を載せて俺に連絡を寄越せ。好みに関して添えるかどうかは任せるが、お前の好みに合わせるとは限らない。今回はそう言う趣旨だからな。かつての戦友、死ぬことの出来ない凡人、魔/陰に侵され意識も定かでない相手にお前はただ、憐れむでも何でも、最終的には蹂躙される事を受け入れる。その前提だけは忘れないように頼む。
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