ゲーム 一日限定

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1 山/姥/切/長/義
布団を干した日
月の初め。雨の多い時期に珍しく朝から澄み渡るような快晴で、洗濯係を仰せつかっていた俺は同じ係を命ぜられていたものたちと、「なにがなんでもこの人数で干すのは難しいんじゃないか」と言い合っていたのは記憶に新しい。それでも、山のような洗濯物たちを干し竿に吊るし終えた時の達成感たるや。澄み切った青のなかはためく色とりどりの衣類を見上げていたら、この際だから布団も干してしまおうと思い立ったが吉日。
意気揚々と自室に戻り、布団を抱えて、低い位置にあつらえられた竿に引っ掛けたのがつい先程。今日の午後は予定もないから干したばかりの布団で昼寝をするのも良いな、と思っていた矢先、中庭から聞こえた悲鳴。振り返ったら其処は雨の世界。残されたのはあっという間にずぶ濡れになった洗濯物たちと、俺の布団。この時期は天候が変わりやすいと頷いて廊下を歩いて行った主、俺は知っているんだからな。あなたしかここの天候を触らないことを。幾ら外界に出られないからといってそういうことをするなら前以て言って欲しい。そうしたら提出間際の書類を手伝うことはなかったのに!

望むことは濡れそぼった洗濯物たちと俺の布団の処理を手伝ってくれるもの、または、処理をしている間俺の話し相手になってくれる者。規約を守れている者ならばこの本/丸に仕える男/士の誰でも歓迎しよう。

雨を眺めながら飲む茶もまた美味いぞ、とてるてる坊主をこさえていた彼の刀は、息を切らした一振りに首根っこを掴まれてどこぞやに消えていった。どうやら馬当番だったらしい。
今ならば入れたての茶も付いてくる、気が向いたら声を掛けろ。洗濯の山を抱えた部屋への招待は俺がしてあげるよ。

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