完なり ゲーム NLGL募集

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1 百々瀬春河(零濡鴉ノ巫女)
*歳
おもいでの歌を、(GL/R-20)
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あの日、冬陽と私だけが死ねなかったあの日。見上げた夕陽に魅入られて、私はどうしようも無く"死"を憧憬した。行かなければ。私は此処に居てはいけない。――ごめんね、冬陽。夕陽に誘われて、死に誘われて、私は冬陽の前から姿を消した。

それももう以前の話。笑い話にはならないけれど、冬陽が迎えに来てくれて、今、こうして目の前に居る。不来方さんが日上山での出来事を洗い浚い詳しく話してくれたけれど、あの時の私は私じゃ無かったみたいで、本音を言うと正直あまり覚えていない。……全てが閉じられた、らしい。精神不安定な状態が続く私は、暫くの間冬陽と暮らす事になった。未だ何を仕出かすか判らないから"監視役"としての意味も在るんだろうけど、冬陽の家が立て替えられている間ずっとうちに泊まっていた昔話を思い出して、ちょっぴり嬉しい自分が居る。

私は未だ、時々、自分を手招く黒い影を見る。変哲も無い夕陽を見上げるだけで気を飛ばして仕舞いそうになる。何も無い筈の空間に怯える事も有るし、変な事を言い出す事も有る。私にはもう、冬陽しか居ない。冬陽もきっとそう。だから依存する、今迄以上に。ねえ冬陽、ずっと一緒に居よう。ずっと一緒に。私が何に魅入られるでも無く、自分の意思で選択が出来るようになれたら、ねえ、その時は冬陽。――今度こそ、一緒に終わろう?


【提供(属性)】
百々瀬 春河(完左)

【募集(属性)】
氷見野 冬陽(完右)

【希望媒体】
本宿or仮宿(此方ぽ*い使用/帯等アプリ不可)

【条件】
規約厳守のPL様成人済み女性
描写数常に150字以上で遣り取り可能
返信速度頻度に寛大
展開提供に積極的協力的

【初回記入事項】
萎不可(萌可任意)
接触描写(設定に合えば場面自由)


冬陽を見たら、冬陽も私を見てて、いつでも目が合った。嬉しくて手を振ると冬陽は少し恥ずかしそうにして。あの瞬間が愛しくて、大好きだった。思い出すと今でも胸が暖かくなる。冬陽、冬陽。あの時みたいに私達、また笑い合えるかな。おもいでの歌をまた二人で口遊んで、ねえ、冬陽の笑った顔がただ、見たいよ。

二人だけ。私達、二人だけ。最期の最期まで、ずっとずっと。私達だけが生き残ってしまったあの日の言葉、交わした約束、忘れない。忘れないから、忘れないで。私達は一緒に、終わるんだよ、冬陽。早くしないと、早くしないと私、――今日は夕陽が綺麗だね。冬陽と一緒に見れたら。

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