アニメ/マンガ 一日限定
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1 鬼＿舞＿辻＿無＿惨教祖深沈と夜は更け、晦冥が辺りを包む。頬を撫ぜた夜風が、幾許か心地好いものであったからか。はたまた、──いいや、謂れなぞ些細な事。一等気分が好い、その浮かれた面を見せてみよ、童＿磨。仮にも貴様は上弦、首を撥ねる事はない。再び陽が昇るまで、喧しいくちを止めるなと、……嗚呼、否。昏々と睡る貴様を眺め入るのも一興か。貴様の明日を指先ひとつで変えられる男のもとで安んずる間抜けな容貌を、私の前に晒すとよい。宵闇に浮かぶ歪な月が、その姿を晦ますときこそが終幕。それまでは自由をやろう。昨今の成果にも、身の上話にも耳を貸してやる。褥が必要ならば申し出よ。然れど、奉仕する心算は皆無。明髪に五指を通し、まるい頭顱を慰撫する事に、一切の口出しをするな。慈愛や情愛を忘れた手掌の戯れに一晩身を委ねておけ。土産など要らぬ、その弾む声にて私の名を呼べ。然すれば私室へ招いてやろう。夜は長いようでいて短い、私の気が変わらぬうちに。
（媒体帯／成人済み女性、単行本知識必須／描写無から／此方左）
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