1 無名さん

霧婆

ミスト「今日も夜食にカップ麺でも食べようかな、変な時間に喰ったからあんま腹減ってないけど体力つけやなあかんしな」

キッチン

ミスト「…どん兵衛かUFOかぁ…俺の好きなのがないやないか、ママに文句言わなきゃな」

ギィ…

ミスト「!?」

霧婆「…」

ミスト「なんだ、婆ちゃんか…びっくりさせんなよ…なんか用?」

霧婆「また深夜に食い物漁っとんのか?」

ミスト「うん、それがどうかした?」

霧婆「あぁ〜ちんぽぉ〜ちんぽぉ〜〜」

ミスト「!?」

霧婆「…」

ミスト「…なんだよ突然、、大体俺が好きなもんを好きな時間に喰ったっていいじゃないか?」

霧婆「ほぉ〜怖い怖い、ワシは小便しに起きに来ただけや、台所でこじきみたいに食いもん漁っとるお前が哀れでのう…」

ミスト「っさいなぁ!孫をこじき呼ばわりすんな!このばくそ!!」

霧婆「もう終わりか?」


ミスト「!?」
2 無名さん
ワロタw
3 無名さん
婆はなにもんだよw
4 無名さん
(笑)
5 無名さん
ミスト「(ば、ばくそが効かんやと?いつもやったら目を丸くして硬直すんのに…もしかして最近やり過ぎて免疫ついたか?)…」ゴクリ


霧婆「はぁぁ〜小便漏れるわぁ、はよ行かんとなぁ…お前もはよ寝なよぉ」マンコボリボリ

ミスト「…はっ!」

霧婆が去った後、ミストは握りしめた拳をほどく

僕はこの時、1つの恐怖を知った
握りしめた拳からは爪が食い込んだのか血が大量にでとった
いや血なんかどうでもええ、どうでもええんや

婆ちゃんに婆糞が効かんようになった…

僕はこの日、どん兵衛とUFOを両方作り、両方半分ずつ食べて


捨てた。
6 無名さん
ミスト「ママ、なんで金ちゃんラーメン買い置きしてくれてなかったんや?んん?」

母「あぁごめんねミストちゃん、今日お買い物の時に買っとくわ」

ミスト「もう、しっかりしてくれんと困るわ、僕は体力付けやなあかんのやで?」

母「わかったわかったわ、ごめんねミストちゃん」

ミスト「わかったらええねん、じゃあの」

スタスタ…バタン

母「はぁ…あの子もいい歳なんだから就職も考えて欲しいわ…」

霧婆「…」

母「!?おばあちゃん、どうしたの?」

霧婆「あの子を悪く言ったらあかんよ?んん?」

母「あたしそんなつもりじゃ…」

霧婆「今日は土曜日やね、一家団欒ダンランラン♪」

母「おばあちゃんったら、どうしちゃったのかしら…?」
7 無名さん
ミスト「ふんふん、今日もcomで婆の愚痴吐いたったわ、すっきりやで!…」

ミスト「(昨日の婆…婆糞を言い放った後、一瞬眼光が光ったように見えた…まさかあの眼光に秘密が!!)」
母「ミストちゃ〜んミストちゃ〜ん!ご飯よぉ〜!!早くきなさぁ〜い!」

ミスト「ん?あぁそうか、今日は土曜日か…家族の日や…」

家族の日とは
毎週土曜日は家族団欒でご飯を食べる日なのだ
食べる時間は霧婆に合わせて17時に設定されている
ミストが一番嫌いな時間だ
キッチン
父「…」モグモグ

母「はいおばあちゃんお茶、熱いから気を付けてね」
霧婆「あの剛力って女、気に入らんな〜あの顔は北朝鮮人やな、とうとう日本にも北朝鮮のスパイがきよったか」

ミスト「(なにいってんだ糞婆!だまって食えばええねん)」

母「今日の鍋どう?美味しい?」

ミスト「うん美味しいよ」

霧婆「まぁまぁやね」

父「…」モグモグ


テレビ「さて次のニュースです、昨年に続いて仕事に就かない若者、いわゆるニートが今年になって…」

ピッ!

花カッパ「シュンカ!シュウトウ!アサヒル…」

霧婆「ちょっとなにすんのや!ニュース見とるんやで?んん?」

ミスト「こっちのが面白いやん?」

母「もう!喧嘩しないでご飯食べなさい!」

霧婆「はぁ〜ちんぽぉちんぽぉ♪」

ミスト「食事中に汚いこと言うなよ」

母「はぁ……ねぇミストちゃん?食事中なんなんだけど、これを見てくれない?」

ミスト「…なにこれ?」

母「なにこれって…おとうさんの知り合いがやってる仕事先よ?近々工場を大きくするらしくてね、人が足りないから…」

ミスト「僕は体力を付けやなあかん時期なんや!まだ早いよママ!」

母「み、ミストちゃん…あんまり言いたくないけどね、貴方もう今年で30よ?貴方と同じお年頃の人達は毎日毎日働いてるのよ?なのにミストちゃんは毎日毎日部屋で携帯いじったりゲームしてたり…」

ミスト「それはやなママ、僕は今体力を付けて時期が来たら動こうとしとんねん、今は動いたらあかん時期や、やから僕は体力を付ける為に…」

ダンッ!!

ミスト「!?」

父「…ごちそうさん」

タッタッタッタッタ

母「ちょ、ちょっと貴方(汗)」


ミスト「なんやねん、僕は悪くないからな…」

霧婆「ん〜んん!こ、これはひょっとしてぇ」

ミスト「ん?どうした婆ちゃん?」

霧婆「これは松茸かぁ!?」
ミスト「(くっwwこの婆、椎茸を松茸と勘違いしてやがるwwようし、ここは策士の僕が一肌脱いであげましょう)そうだよ、それ松茸だよ」

霧婆「そうかぁ〜!これ松茸かぁ〜おいしぃおいしぃおいしぃねぇ!おいしぃ(泣)」

ミスト「(くっwwww馬鹿だこの婆www)」
8 無名さん
ミストの部屋

ミスト「ふぅ食った食った、しかし今日は面白いもん見れたわwwcomに書いとかなな(笑)」

ミスト「ふんふんふ〜ん、ん?雨やないか…なんでこいつcomに居るんや?…こいつ就職しとるんか!!へぇ…こいつも労働兵やな!」

コンコン

ミスト「ん?誰や?」

母「ミストちゃん?さっきはごめんね(汗)お父さんも定年だからさっき立っちゃってね」

ミスト「いいよママ、それより金ちゃんラーメン買っといてくれた?んん?」

母「えぇ買っといたわ、いつもの棚に入れといたから…」

ミスト「そうか、じゃあいまから体力付けやなあかんからもうええか?」

母「え、えぇ…わかったわミストちゃん…あ、部屋の前に仕事先の書類置いとくか…」

ミスト「さぁて付けるか体力いっちにいっちに!」全裸でオチンチンビローン

母「…」


ミスト「…行ったか、まったくもう、ママもしつこいなぁ…僕の言い分も聞いて欲しいわまったく!さぁてAmazonでドラクエの予約しやなあかんな!」
9 無名さん
深夜二時

ミスト「ニコニコ動画もつまらんな、なんか楽しいことないかなぁ」

ギュ〜グルグルグル

ミスト「う〜ん、お腹の調子が悪いな…トイレトイレ!」

トイレ前
ミスト「…明かりが付いとる!誰か入っとるんか!出てくれ!ビチグソ出てしまう!」

ジャーガラガラ

ミスト「はやくはやっ…」

父「…」

ミスト「お、おやじ…」

父「…ミスト、面接どうするよ?」

ミスト「だ、だから今僕は体力を…」

父「体力…ね、じゃあ面接は断っとくな」


ミスト「お、おん、それでええねん」

父「…あのなミスト、一言言っとく」


ミスト「な、なんだよ…」


父「俺はお前よりも早くしぬからな」


ミスト「…」


父「すまんな、腹痛かったのに呼び止めて、じゃあおやすみ」


この時の父の一言が、どんな拳骨やビンタよりも腹に効いて…ミストはその場でビチグソを漏らしてしまった。
10 無名さん
ミスト「くっくっそう…昨日はビチグソもらしてもうた、幸いビチグソズボンとパンティは破棄できたけども…はやいとこ新しいオパンティ探さんと風邪引いてまうわ」

ガタッガタガタ

霧婆「き、きぇ〜」
11 無名さん
ミスト「げっ婆やないか(汗)なんで起きてきたんや!」
霧婆「孫がちんぼ出して徘徊しとる!ついに気がくるうたかぁ!き、きぇ〜!」
バシン!バシン!

ミスト「ま、婆ちゃん!痛いよ!箒で叩かんといて!痛いて!やめて婆ちゃん!!」

霧婆「きっと孫にはちんぼの悪魔が取りついたに決まっとる!でてけぇ!でてけぇ!」

バシンバシン!

ミスト「い、いい加減にせい!このばくそ!」

霧婆「それで終わりか?」

ミスト「!?」
12 無名さん
無限ループ
13 無名さん
ワロタ
14 無名さん
どうやって終わらすんだよこれw
15 無名さん
ミスト「…(なんでや!なんでばくそ!が効かんのや!?)」

霧婆「…」←高みの見物顔

ミスト「!」

霧婆「…はぁ、小便小便」

ミスト「待て!逃げるなやぁ!」

霧婆「逃げてるのはどっちや?」

ミスト「!?」

この時ミスト自身が後退りをしているのに気づいた
これは強敵が目の前に居る時に野生の本能が働いて後退りするオポッサムの動作と同じである

ミスト「あ…あ…」

霧婆「洗濯もんなら居間いあったで、さぁて小便小便〜」

ミスト「…な、なんなんや、この家に俺より凄い力を持ったやつが居ったとわ…体力付けやな!」


ミストはこの日、買い置きの金ちゃんラーメンを全て食べ、そして


寝た。
16 無名さん


ミスト「ふ、ふぁ〜よく寝たで、昨日は体力付けに金ちゃんラーメン全部食ってしもうたから腹減ってないわ」

母「ミストちゃーん、ごはんよぉ」

ミスト「…言ってる側からこれや、仕方ない、味噌スープだけでも啜るか」


キッチン

ミスト「あれ?おやじと婆は?」

母「二人とも今日はおじいちゃんの墓参りで朝早くから出掛けてるわ、帰りは確か…夕方になるかもだって」

ミスト「そうか(しめしめ、おやじの書斎に忍び込んでエロ動画見まくるかww)」

ミスト「それよりママ、なんでクレジットカードの暗証番号変えたん?これじゃあAmazonでショッピングできへんやないの?んん?」

母「ミストちゃんにこのまま使わせたらだめだってお父さんが言ったからよ、この前の請求でお父さんが楽しみにしてた釣具買えなかったんだから」

ミスト「そんなもんどうでもええって、教えてぇな、おぉん?」

母「だめです、自分の欲しいものは自分のお金で買いなさい、あ!もうこんな時間、洗濯物しないと!」


ミスト「ちっ!おやじめ!ケチ臭い事しよってからに!けどもこのままやとドラクエ買えやん…ファミ通評価が良かったからどうしてもほしいねん…どうにかせんとなぁ、一生懸命生きるのも辛いわ…」

トリコ「釘パンチ!」

小松「トリコさぁ〜ん」


ミスト「にしてもトリコはホモ臭いわwwこんなもんアスペしか見んわww変えよ」

ピッ!

ニュース「続いてのニュースです、今年のニート上昇率は昨年にくらべ…」

ピッ!

トリコ「釘パンチ!」

小松「トリコさぁ〜ん」


ミスト「トリコおもろいわww」
17 無名さん
Amazon「クレジットカードの番号が違うためうんたらかんたら」

ミスト「う〜んやっぱりダメか…よぉし、仕方ないから自分のお金で買うか!貯金箱〜貯金箱〜」尻を振りながら貯金箱を取る

ミスト「よぉし、いくら入っとるんや」

チャリンチャリンチャリン!

ミスト「ひぃ…ふぅ…みぃ…よぉ…たったの223円!?こんなもん吉野屋の牛丼も食えんわ!!ばくそ!どうしよう…どうにかせんと!どうにかせんとドラクエ買えやんわ!買えんだらcomに愚痴風自慢できへん!どうしようどうしよう…そや!!」

父の書斎

ミスト「…よし」
ガサゴソガサゴソ…ガサゴソガサゴソ…

ミスト「見つからん…せめて5000円あればええんや…見つからんかなぁ…!!」

ミストは封筒を見つける、中には福沢諭吉が20枚入っていた

ミスト「こ、これは…」ゴクリ

その日ミストはその金を盗みパチンコをして


全てスッたのだった。
18 無名さん
ミスト「どうしよう…どうしよう…20万全部スってしもうた…どうにかしやなどうにか…残りの所持金…」

ミストの所持金…5021円

ミスト「ドラクエを買う為に5000円残しといたけど、どうにかして増やさなあかんて…どうにか…うっ!」
ギュルギュルギュル!

ミスト「ば、ばくそが漏れる!トイレ!」

ダッダッダッ!

ミスト「あ!公園や!しめたで!…ええい!ポケットの財布じゃまや!」
財布を足近くに置く


ブリュブリュブリュユユユ!!

ミスト「…た、助かった…ふぅ…ん?!さ、財布が…ない」
19 無名さん
風刺が効いとるなあ
20 無名さん
神スレ
21 無名さん
ママが美人そうなのがやるせない
22 無名さん
警察署
警察「ふんふん…財布をね…ふんふん…分かりました、では何かありましたら連絡させていただきますので」

ミスト「は、はひぃ…よろしくおねがいしましゅ…」


ミスト「はぁ…どないしよ…このままやとドラクエも買えんし、家にも帰れん…いっそまたホームレスになってしまおうかな…」

そうブツブツ呟きながらも、ミストは家に帰った

ミスト「ただいま…」

父「なんでないんだ!」

母「知らないわよ!私はあなたの書斎には入らないんだから!」

父「じゃあなぜ20万がないんだ!」

母「そんなこと言われたってあたし…知らないものは知らないのよ!(泣)」

家を飛び出す母

父「おい!まてっ!…」

ミスト「…」

父「あ、ミストか、おまえ!俺の書斎に入ったか!?二つ目の引き出しに20万の封筒が入ってたんだ!!あれは大切なお金なんだ!」

ミスト「…し、知らんよ…」

父「…くっ、そうか…」

項垂れる父

ミスト「そ、その20万はなんなん?」

父「…はぁ…その20万はな、俺の定年前に母さんと二人で旅行に行く為に貯めていたお金なんだ…あいつには何もしてやれなかったから、せめて旅行ぐらい連れてってやろうと思ってな」

ミスト「へ、へぇそうなんか…けどあれやね、二人で旅行とは贅沢やな、俺や婆ちゃんを置いてっていい御身分ですわな」

父「くっ!…そうだな、似合わない事をしたから罰が当たったんだな」

ミスト「そ、そうやね、罰が当たったんやな(汗笑)」
父「あ、いかん!こんな事しとる場合じゃない!母さんを探してくる!」

ダッダッダッ!!

ミスト「…ふん、似合わない事すんなや……くっ…ふっふ…」

霧婆「…」
23 無名さん
お前才能あるよ
24 無名さん
ミストがクズすぎるがどう巻き返すのか
25 無名さん
ミスト「!?な、なんだよ婆ちゃんかよ…びっくりさせんなや」

霧婆「なんや騒がしいな、どないした?んん?」

ミスト「さぁ…なんかおやじの金入った封筒がなくなったらしいくてな、ママが取ったんやろうな…本当に金にがめついアマやでww」

霧婆「そのポケットから出とるそれはなんや?」

ミスト「!!?」
プチュ←少しばくそを漏らした音

ミスト「こ、これは…ただの封筒や!!道ばたで拾っただけや!」

霧婆「…なに言っとるんや、ワシは封筒とは一言も言っとらんで?ワシが言っとんのは左ポケットから出とるもんの事を言っとるんやで?」

ミスト「!!!!」

ミストの左ポケットからはゲーセンで取った「ピカチュウ」ぬいぐるみの尻尾が出ていた!!


ミスト「こ、これはピカチュウのぬいぐるみや…」

霧婆「あぁ〜あのポコチンゲットやでの鼠か、ワシはあの鼠嫌いやな」

ミスト「そ、そうなんか、それは残念やな(汗笑)」


霧婆「その封筒おとうちゃんの会社の封筒やないか、なんでおまえが持っとるん?」

ミスト「!!!!?」
ピプシャ←ションベンを少し漏らした音
26 無名さん
文才やな
27 無名さん
霧婆「んんあぁ?やっぱし見間違いかの?封筒なんて一緒のようなもんやしのぉ、さぁて小便小便〜」

ミスト「ふ…ふぅ…なんとかしのいだ、婆め!ワシをハメようとしよってからに!いつか痛い目にあわしたる!…はよパンツ変えやな」


その日の夜、ママは夜12時ぐらいに帰ってきた
おやじも金をしまった場所を忘れたと言っていたがそれは多分嘘、だってあの20万はワシが使ったんやからな…


そう、ワシがな…
28 無名さん
ミスト「ふぅ〜なんとかドラクエ買えるわ、まったく僕は馬鹿やなぁ、あんな事せんでもママの目を盗んでクレジットカードの番号見ればよかったんやぁ、まぁおやじには悪い事してもうたが…ワシと婆を置いて旅行なんて行こうとしたからや、いい気味やで(笑)(しかしなんでおやじは嘘付いたんやろうな?まさかボケが始まったとか?)」


テレビ「あんまりコシコシしちゃだめよ♪」コシコシコシ♪

ミスト「なにがコシコシコシや、まったくつまらんアニメやで、これは流行らんわ…変えよ」

ピッ!

テレビ「親父、俺が悪かったよ…心入れ換えてがんばっ…」

ピッ!

テレビ「ハートの匂いが付いちゃうわ♪」デモデモデモ♪

ミスト「これは面白いわ!流行るで(笑)」


グゥ〜ギュルグュル

ミスト「う〜ん、腹減ったなぁ、なんか喰おうかな、夜食はやっぱり金ちゃんラーメン金ちゃんラーメン♪」


キッチン

ミスト「う〜ん、金ちゃんラーメンないなぁ、またどん兵衛とUFO…ママに文句言うのもめんどくさいわ、けど甘やかしたらあかんからな、これも僕の体力付ける為に…」ブツブツ

霧婆「…」

ミスト「婆ちゃん!?」

霧婆「…」

ミスト「な、なんやねんその目は…それが一生懸命生きとる者に向ける目なんか!?んん?(あれ?この光景見たような…)」


霧婆「はぁ〜ちんぽぉ〜ちんぽぉ〜」

ミスト「!!?下品なこと言うなや!ばく…」

霧婆「!?」パァ

ミスト「(これは!!あの時と同じ!このままばくそを言ったらワシの負けっ!)」
ミスト「くっ…」


霧婆「どないした?どないしたんや?」

ミスト「ば、ば…ばばくそ!!!」


霧婆「それがお前の精一杯か?」


ミスト「!!?」
29 無名さん
霧婆「…」←高みの見物顔

ミスト「(ま、またあの顔…くそう…悔しいわ…悔しいわぁ!)」


霧婆「あ、そういやワシ小便する為に起きたんや〜ちんぼぉ〜ちんぽぉ〜〜」


ミスト「くっ…糞婆め…いまに見とれ!!まだ僕にはあの婆を仕留める新しい技がない…けども体力を付けたらきっと勝てるんや…きっと!」

僕はどん兵衛とUFOと飯の残りを平らげて深い眠りについた…一生懸命生きる為に



ミスト「う〜ん、寝た寝た…今何時や?…12時!?き、今日はドラクエの発売日やのに!ママめ!なんで起こしてくれやんだんや!これが一生懸命生きる者への仕打ちなら許せん、ワシは絶対に許さんぞ!」


ドタドタドタドタ!


ミスト「ママァ!!ママァ!!なんで起こしてくれのやぁ!…ママ?」

母「ゴホッゴホッ…ごめんミストちゃん…ちょっと熱出ちゃってね…」

ミスト「風邪って…(さては飛び出した時に…)ふん!自業自得や…で、今日のご飯はどうするんや?んん?」

母「ごめんなさい…こんな状態じゃなにもできないから…これで出前でも取って…」

財布から5000円を出す


ミスト「5000円?5000円でなにが食える?なにが食えるんや?言うてみ?おおん?」

母「そ、そうねごめんなさい…はい」

さらに5000円差し出す

ミスト「んん〜まぁこれなら十分な体力付けれるなぁ(ニヤァ)ママはゆっくり寝とき、一生懸命風邪を治すんやで?」←ゲス顔

母「…ありがとうミストちゃん…やさしいのね…今日はゆっくりさせてもうわ…」

ミスト「くっくっく、一万円もうけたで、婆やおやじにはコンビニ弁当でも買っといて、僕は寿司でも食べようかな」
30 無名さん


ミスト「んん〜んまかったわ、やっぱり寿司は特上やね」ゲブッ!ブッ!←ゲップと屁を同時に出す珍芸


霧婆「な…なんやこれは?」

コンビニ弁当のハンバーグに目を丸くしている

ミスト「(なんやこの婆?ハンバーグ初めてなんか?よぉし、ここは世のエジソンと呼ばれた僕に任せとき)それはフォアグラや」

霧婆「ふ、河豚油?」

ミスト「フォアグラやフォアグラ、フォアグラって言うのは鴨の肝臓をおっきくしたもんや、世界三大珍味やで(笑)」

霧婆「せ、せかいさんだいちんぽぉ〜こ、こんな高価なもん食ってええのんか?!」

ミスト「うん、婆ちゃんの為に買ってきたんやで、」

霧婆「おいしい〜おいしいぃ〜おいしぃよぉ〜(泣)」

ミスト「(やっぱりただの馬鹿やでこの婆(笑))」


父「ただいま…あれ?母さんは?」

ミスト「ん?あぁ…風邪で寝込んどるわ」

父「風邪って…大丈夫なのか?」

ミスト「大丈夫やろ?一生懸命寝てるから治るって」
霧婆「おいしぃおいしぃおいしぃ(泣)」

父「大丈夫って…」


寝室

父「おい、大丈夫か?」

母「あ、あなたお帰り…こめんなさい、私ったら…」

父「いいんだ、ゆっくり休みなさい…どれ熱を…なんだこれは!高熱じゃないか!!なんでこんなになるまで…」

母「み、ミストちゃんが一生懸命寝たら治るって言われたから…寝てたんだけど…全然熱が下がらなくて…あたしってダメね…ホント」頬に涙が伝う

父「……っ!」
31 無名さん
ダッダッダッ

ダッダッダッ

ダッダッダッ

ミスト「ん?どやったママの様子は?一生懸命寝たからなおっとったや…」

ボオコォォォンン!!!!

ミスト「ブビィィン!!」

ドサッ

ミスト「な、ななななにすんのやぁぁあ!!はっ!?」

父は涙を流しながらミストを睨む、その目は憎悪に満ちており…怒りを通り越した者…言うなれば「鬼」そのものだった


父「おまえは…おまえはぁ!!」

胸ぐらを勢いよく捕まれ持ち上げられる

ミスト「ひ、ひいん!!」

父「なんでなんだミスト!なんで風邪薬を飲まさなかった!!なんでお粥を作ってやらなかったぁ…なんで、なんで熱を冷ますように看病して…看病してやらなかったんだよぉおまえは!!」

ミスト「そ、そんなもん熱なんて一生懸命寝てれば…」

父「一生懸命…一生懸命、一生懸命!!一生懸命寝れば風邪は治るのかぁ!?一生懸命寝たら熱が下がるのかぁ!!なにが一生懸命だぁ!!一生懸命って言葉の意味はなぁ…母さんのように毎日俺たちの着た服を洗ってぇ!俺たちが食べる飯を作ってぇ!俺たちが生活している部屋を掃除してぇ…俺たちがこの家に帰ってこれるよう笑顔で迎えてくれるぅ!!そんな人の為にあるべく言葉なんだよぉ!!!!!」

ミスト「!?」

父「それを…おまえは気安く一生懸命…一生懸命…一生懸命!!なにが…何が一生懸命生きとるだぁぁぁ!!!ふざけんのも大概にしろぉ!!」


バチィィィィイン!!!!
32 無名さん
ヒュゥゥンバタン!

ミスト「ビブゥゥン!」
ボタボタボタボタッ!
大量の鼻血を流す、そのドス黒い血を見たミストは吐き気がした

ミスト「う、うぐぅ…ぐぐぐ…」

父「…もういい…お前には何も頼まないし期待もしない…毎日好きなことをしていろ、けど、二度目だが覚えておくんだ…俺と母さんと婆さんはおまえよりも早くしぬ、だがしんだ後の事は知らんしお前には何も残さない…自分自身で0から一生懸命生きるんだ、お前が得意なことだよなミスト…分かったか?」

ミスト「…」

父「分かったのかと聞いている…」

ミスト「…」

父「返事をしろぉ!!」

ミスト「!!?」
33 無名さん
霧婆「きぇ!!」

父「!!?」

霧婆「…もうそんなとこにしとき、この子も反省しとる…」

父「…」

霧婆「珍しいねぇ、お前がここまで本気で怒るなんて…あたしゃびっくりしたよ、愛の力だね」

父「おふくろ…」

霧婆「これを飲ませてやんなさい、苦いが風邪によく効く薬じゃ」

父「すまない…」

霧婆「ふっ…はよ行きなさい…」

タッタッタ…

霧婆「さて…まずはその血を止めんとな」

ミスト「い、い゛ぃ゛よぉ…ごんなのすぐどまるよぉ…」

霧婆「何言っとるか分からん、喋んな」

ミスト「う゛…うう゛ぃぅ…」

霧婆「まったく派手にやりおって…あの子も我慢しとったんやね、なんであんなに怒ったかわかっとるやろ?んん?」

ミスト「ほ゛ぼぐが…ままのがんびょうじながったがら…」
霧婆「ふん…そうじゃな、この婆も看病してやろうかと母さんに言いに言ったが、「寝てれば治る」の一点張りじゃったわ…よっぽどお前に言われた言葉を信じたんじゃな…」

ミスト「…」

霧婆「なぁ、なんでこんなに皆お前に優しいと思う?」

ミスト「か、考えたことない…」

霧婆「…それはな、お前の事が好きだからじゃよ」

ミスト「!?」

霧婆「みんなお前が好きで好きで仕方ないんじゃ、せがれの奴もあんな事を言っとるがの、おまえを置いてしんでいくのが心配で仕方ないんじゃよ…」

ミスト「う゛…う゛ぅ…」

霧婆「ミスト…おばあちゃんもお前の側に居てやりたい…お前がどんな酷い事を言うてきても、どんな酷い嘘を付いても…それでも居てやりたいんじゃよ、けど…どうしても皆より早くお前の側から離れてしまう…おばあちゃんそれがもう悲しくて…悲しくて…ね…」
ポタッ…ポタッ…

霧婆の目から涙がこぼれ落ちる、ミストは初めて霧婆の涙を見た

ミスト「ば、ばあちゃん…ばあちゃん!!!」

思わず霧婆に抱きつく

霧婆「偉くなんてやらなくていい…ただ元気に生きていてくれればいいんや…お前はワシの可愛い孫なんやからね…」

ミスト「うぁあ゛あ゛゛!!うぁあああああ!!!」

その日、ミストは大声で泣いた、生きてきた29年の中で一番大きな声で泣いた


5年後

墓場

父「おいミスト、もうすぐ時間だぞ?行くぞ」
母「はやく行かないとお店混んじゃうわよ」


ミスト「うん、ちょっと待って」


おばあちゃん、お元気ですか?
僕は今、父さんが紹介してくれた会社で働いています。
仕事は覚える事がいっぱいで大変ですが、苦ではありません、とても充実してます
あの時おばあちゃんが言ってくれた言葉は今も心の中にしまってあります、、
貴方と過ごした日々、絶対に忘れません。


おばあちゃん
僕は今
一生懸命生きています。

34 無名さん
あとがき
笑いと人間の汚さと下ネタの三つだけで書こうとしましたが、結局涙で落ちちゃいました(笑)
何も考えずに書いてたので急展開の連続でめちゃくちゃな話になっちゃいましたが、元々カオスな作品を作りたかったので満足です。
誤字脱字がある中、読んでいただきありがとうございました、また縁がありましたらお会いしましょう
ではm(__)m
35 無名さん
good job
36 無名さん
乙いい話だった
37 豚◆vork
ミストがこのスレにレスするか賭けようぜ
38 無名さん
ミストしね
39 無名さん
ここでこんな作品が見られるとは思わなかった。
このスレ保存しとく
40 無名さん
イイハナシダナー
41 無名さん
あげ
42 無名さん
豚がいると思ったら1年前じゃねーか