玩具にもなれない

純情を振りかざす勇気もないし
手のひらで踊らせるような知識も技術もない
ただただ顔を真っ赤にしたり
駆け引きの真似事をしてみたり
どれもこれも君に好きでいて欲しかっただけ
だけどそんな私は玩具にもなれない

君を楽しませる事もなかった
時間を費やしただけだった
玩具にでもなりたかった

君に呼ばれた名前が好きになった
君に褒められたパーツが好きになった
だけど
君に好かれない自分は大嫌い

話したい話したい話したい

遊びだって嬉しいよ
わたしをみてくれる事が
何人もいる恋人の１人がわたしである事が
わたしが特別だなんて思った事もない

ただあなたがわたしの特別だって思う事しかない

わたしの事、見て欲しい
わたし以外、視界に入れないで
わたしだけを見て

そんなわがまま言えるようになりたいな
可愛い笑顔を顔いっぱいに広げて
それでもまだ不安でいっぱいな愛しい仕草で

１人の女性として
当たり前に自分を尊重出来る素敵な女性
１人の女性として
当たり前に自信を持っている素敵な女性

わたしがそんなわがまま言ったら
きっと捨てられるか呆れられる
ううん、わたしはそもそも言えない
傷付かないように離れていかないように
ただ無理をした作り笑顔を顔に貼り付けているだけ

どうしてもどうしても
君じゃなきゃ嫌なんだ

さよならだね
さよなら
さよなら
さよなら

わたし、頑張ったら好きになってもらえる人間なのかな
頑張ってもないのにこんな事言っちゃう
大好きって言いたい
大好きって言われたい
わたしが恋愛だと思っているのは
ただの性欲の延長線