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まだ俺が幼いころ、母親が交通事故で他界し、父親はずっと男手一つで俺を育ててくれた。そんな父親もようやく再婚した。俺の継母となる人はとても親切そうな人で、その人には娘がいた。歳は俺よりちょっと下で、これからは俺の義妹となる訳だ。そんな中、新しい家族での親睦を深めようという事で、キャンプに行くことになった。さっそくテントを張ることにしたが、義妹はうまく「ロープ」を結べずに困っていた。俺が結ぶのを手伝ったのだが、ふと気が付いたら手と手が密着していた。顔が紅潮していく義妹と俺。義妹『手伝ってくれてありがとう…お兄ちゃん…』 それまで「トーマス」さんと呼ばれていたが、「はじめて」お兄ちゃんと呼ばれた。俺の胸は高鳴る鼓動を感じた…