23 無名さん
放課後/二階空き教室/穴場を探して(#3)
1[藤守 綾音] [編]
サムネイル画像


(終業のチャイムの後、持て余した時間を潰すべくスクールバッグと小ぶりな茶色い紙袋を片手に向かった先は特別校舎。部活へ向かう人をすり抜け人口の少ない方へと歩いて行けばたどり着いたのは、二階の一番奥手にある空き教室であり。物音を立てぬように気を付けつつ中へと滑り込み辺りを見回してみれば目に留まるのは、カーテンの隙間から垣間見えた窓の向こうに広がる山々の鮮やかな紅で。ゆっくり窓のそばへと歩みよりカーテンを開け放ってみれば目に飛び込んできた絶景に思わず小さく息を飲むと、満足げに口許を緩めたのち窓の側の手近な椅子を引き寄せて。紙袋から赤い魔法瓶とクッキーの入った小さな缶を取りだし机へとならべ、椅子へ軽く腰を掛けたのち小さく呟きを漏らして/↑)…良い場所を見つけたわ。

2014-11-28 21:34


2[橘 幾斗][編]
サムネイル画像


(いつもならば真っ先にグラウンドに行きサッカーをするのが習慣になっていたのだが、如何せん通い始めたばかりの校内を早めに見学しておかなければ移動教室への苦労が絶えぬ一方であったため、今日は部活を休もうと決断をして制服姿のまま廊下へと足を踏み出し。左肩にかけたスクールバックはジャージ等の部活用具がない分軽く、そのせいかどこか足取りも軽いままゆっくりと一つ一つの教室を覗いては光景を目に焼き付けてゆき。芸術棟に来ること自体が初めてということもあってか、空き教室まで辿り着いた時には既に時計の針が幾分も進んでおり。開いている扉の奥へと一歩踏み入れつつ中へと視線を向けると、真っ先に視界の中に飛び込んできたのは素晴らしい景色と綺麗な黒髪の絵画のような場面で。思わず小さく息をのんでしまえば、数秒間その場に立ち尽くして。無意識のうちについてでた言葉は、呟きにも似た小さい声量でありながら確かにその空間内へと溶けて消えてゆくものであり/↑)
…こういう所もあったんだな、

2014-11-29 12:48


3[藤守 綾音][編]
サムネイル画像


…私もまだ見つけたばかりよ、…悪くないでしょう?
(不意に静寂を破った穏やかな声、条件反射で軽く肩を弾ませつつゆっくりと振り返ってみれば目にはいるのは茜色に染まったクラスメートの姿で。眩しげに目を細めたのちに相手の姿をきちんと認識したならば意外そうに目を瞬かせ、ゆっくりと口角を上げつつ相手へと軽く会釈して見せ。相手の賞賛の台詞には自慢げな響きを孕んだ言葉を吐き出し、同意を求めるように軽く首をかしげ。そののち少し言葉を探すように視線を宙へと向けていたが、やがて言葉も定まったのか相手へと視線を定めたならば軽い誘いの言葉を投げ掛けよう。軽く手招きしたのち片手で手近な椅子をいくつか示して見せ、赤い魔法瓶を取り上げると軽く肩をすくめて。)
部活へは行かなかったのね。…ここであったのも何かの縁、折角だからこちらに来たら?幸運なことに、席はいくらでもあるの。

2014-12-05 22:55


[書き込む][戻る]

←|→|最初|最新 (1/1)