4 無名さん
蒸し暑い熱帯夜、自宅にて常通り同居人の背中に引っ付き書類整理か何なのか、己には理解出来ずとも真面目ぶりが滲むその後ろ姿へ頬擦り。さして反応されるでもなく緩やかな静寂を身に感じ、上下の瞼が睡魔に負け始めたなら今宵も例年の暑さを更新したと流し聞いていたニュース番組から情報拾い。そういえば同居人との接触面も温さを帯び、寝間着が湿ってきたようで。嫌だなあ、なんて思いは意識と共に沈んでゆく。首に両腕を回して膝立ちしたままの寝違えそうな体勢処理は彼に任せて半開きの唇から寝息を漏らす。時折暑いと寝言を発しても、腕が背中から離れる事は無い筈で)
これけけけ民好きそう
これけけけ民好きそう