66 ロダン福田
『分かった。連れてくよ』
ユウキ首輪に綱を付けそれを引いて玄関から出た。
あたりはもう真っ暗だった。
━夜の散歩も悪くないな。 あ、でもケーキ屋閉まっちまう急がなきゃ。
ユウキは近道をするために公園を突っ切ることにした。
少し歩くと背後から声がした。
『キャー!』
━この声は…!
ユウキは急いで振り返った。間違いなくカオルの声だ。
『カオル!……?』
カオルは泣きそうな顔で足下を指差している。
大きなガマがえるがカオルの足の上に乗っていた。
ユウキは近くから木の棒を探し蛙をどけ棒と一緒に草むらに投げた。
『もう大丈夫だよ?』ユウキは笑顔でそういった。
カオルは涙を流しながらユウキに抱きついた。
『ヒックヒック怖かったよ…。ユウ君追いかけて来たら真っ暗で…ヒック蛙怖くて…ヒックせっかくの誕生日なのに…』
『カオル…』
ユウキはカオルを強く抱きしめた。
その時
『うががっ』
橋本さんが勢いよく綱を引いた。
『わっ!』『きゃ!』
2人とも地面によろめき倒れた。
カオルがユウキの胸のあたりに顔を埋める形に倒れ込んでいる。
ユウキは息を飲んだ。
━キス…したい
ユウキ首輪に綱を付けそれを引いて玄関から出た。
あたりはもう真っ暗だった。
━夜の散歩も悪くないな。 あ、でもケーキ屋閉まっちまう急がなきゃ。
ユウキは近道をするために公園を突っ切ることにした。
少し歩くと背後から声がした。
『キャー!』
━この声は…!
ユウキは急いで振り返った。間違いなくカオルの声だ。
『カオル!……?』
カオルは泣きそうな顔で足下を指差している。
大きなガマがえるがカオルの足の上に乗っていた。
ユウキは近くから木の棒を探し蛙をどけ棒と一緒に草むらに投げた。
『もう大丈夫だよ?』ユウキは笑顔でそういった。
カオルは涙を流しながらユウキに抱きついた。
『ヒックヒック怖かったよ…。ユウ君追いかけて来たら真っ暗で…ヒック蛙怖くて…ヒックせっかくの誕生日なのに…』
『カオル…』
ユウキはカオルを強く抱きしめた。
その時
『うががっ』
橋本さんが勢いよく綱を引いた。
『わっ!』『きゃ!』
2人とも地面によろめき倒れた。
カオルがユウキの胸のあたりに顔を埋める形に倒れ込んでいる。
ユウキは息を飲んだ。
━キス…したい