74 無名さん
───マジか…出来ればやりたくねぇ。
(面倒なH.R.を終え周りが解散していく中、欠伸をしながら気怠そうに教科書等を鞄の中へ詰め込むとゆっくり立ち上がり、肩へとそれを掛ければ何やら外を見て騒ぐ女子の声。その声の通り窓の外へ目を向けると午前中までの天気は何処へやら、グラウンドへ降り注ぐ大粒の雨が。勿論傘など持っている筈もなく、ふらり教室を出て己のロッカーへ向かい期待せずに中を見るも案の定目当てのものは入っておらず、がっくりと項垂れながら扉を閉めると重い足取りで昇降口へと向かって。歩みを止め晴れる気配は一向にない空を見上げていると、この激しい雨の中へ己の横から鞄を頭の上へと持ち上げ、傘代わりにして寮の方へ走っていく生徒。その後ろ姿を見送りながら思わず不満を口にし、ため息を漏らすと不意に隣から小さな呟きが。横を向くと己と同じように呆然と立ち尽くしているのであろうか、学年カラーから後輩と判断すれば気儘に話しかけてみて/↑)
どうもこんにちは、おたくも傘無くてどうするか迷ってる人?つか、今日の天気で傘持ってる方がおかしいよな。
(面倒なH.R.を終え周りが解散していく中、欠伸をしながら気怠そうに教科書等を鞄の中へ詰め込むとゆっくり立ち上がり、肩へとそれを掛ければ何やら外を見て騒ぐ女子の声。その声の通り窓の外へ目を向けると午前中までの天気は何処へやら、グラウンドへ降り注ぐ大粒の雨が。勿論傘など持っている筈もなく、ふらり教室を出て己のロッカーへ向かい期待せずに中を見るも案の定目当てのものは入っておらず、がっくりと項垂れながら扉を閉めると重い足取りで昇降口へと向かって。歩みを止め晴れる気配は一向にない空を見上げていると、この激しい雨の中へ己の横から鞄を頭の上へと持ち上げ、傘代わりにして寮の方へ走っていく生徒。その後ろ姿を見送りながら思わず不満を口にし、ため息を漏らすと不意に隣から小さな呟きが。横を向くと己と同じように呆然と立ち尽くしているのであろうか、学年カラーから後輩と判断すれば気儘に話しかけてみて/↑)
どうもこんにちは、おたくも傘無くてどうするか迷ってる人?つか、今日の天気で傘持ってる方がおかしいよな。