1 マルコ・ボット

僕の好きな子の事

出会って一ヶ月。親友になって一ヶ月。
日を追うごとに可愛さが増してきて頬が落ちちゃうほど緩みっぱなしの毎日。
くだらない話で転げ回って、真面目な話や趣味の話、沢山色んな話をしていても尽きない位本当に相性がいいんだなぁって思う。
たまに冗談混じりに下世話な事を言ってドキッとしちゃう僕も居たり居なかったり…。
兎に角本当に可愛い。好きと大好きなら寧ろ大好き、なんだけど焦らず慎重にもっと彼を知っていけたらいいなと思う。
まずは手を繋ぐことから始めてみようかな。
2 マルコ・ボット
初々しい頃の手紙がまだ残っていたなんて驚いた、あれからもう三年も経っていたのか…。

あの頃をふと振り返りながら思うのは一緒に居た時はとても幸せで温かい思い出しかないという事。困難が無かったと言えば嘘にはなるけどそれを二人で乗り越えて繋ぎ合った絆は正真正銘確かに存在したひとつの愛だったと思う。
…結果として現在は離れ離れになってしまったけど最近久し振りに見掛けた彼の姿はすっかり僕なんかより逞しくなっちゃって、もはや前の面影は薄くなっていた。きっと彼の人生の中で
大きな変化があったに違いない、良い事も悪い事色々。ずっと勤勉に取り組んでいた任務はどうだい?君ならもう片手間でこなせる様になっているかもしれないね。体調は?身体壊していない?限界まで身を削ってしまう無鉄砲な性格は少し改善されただろうか。他にも山程聞きたいことがある、背は伸びた?髪は切った?まだ玉子が好き?人間関係が不得意なのは治った?良い人は出来た?不自由なく過ごせている?今、君は世界で一番幸せになってる?
もうこの文にも気がつけ無い位の時が経っていた事に凄く驚いたし今更前を向いて歩き始めた彼に声を掛けられるほど未練も邪魔もする気も無いのだけど、少なくともあの短いようで長かった楽しい日々をこんな僕に尽くしてくれて改めて感謝の言葉をこの場を借りて伝えたい、本当に幸せな時間を有難う。そして、彼の今後輝く未来を陰ながら遠くで誰よりも心より願っているよ、さようならーージャン。