1 ミケ・ザカリアス
優しい温度
エルヴィン、お前は優しい。だから見付けても、どうか見ないフリをしてくれ。沢山いる俺のうち、別人だと思ってくれ。
お前の与えてくれる温度が愛しい。我ながら自分の現金さに呆れてしまうが、心地いいのだから仕方がない。
もう二度とこんな気持ちになどなれないと思っていた。だが、お前はいとも簡単に俺をすくい上げてしまった。
エルヴィン。もっと、お前に近付きたい。
お前の与えてくれる温度が愛しい。我ながら自分の現金さに呆れてしまうが、心地いいのだから仕方がない。
もう二度とこんな気持ちになどなれないと思っていた。だが、お前はいとも簡単に俺をすくい上げてしまった。
エルヴィン。もっと、お前に近付きたい。
2 ミケ・ザカリアス
…肝心なときに、俺は素直になれない。
せっかくお前が一歩こっちに来てくれても、俺が下がってしまえば近付くことは永遠に叶わない。
お前の優しいところが好きだ。そして、少しだけもどかしい。
奪われてみたいと思う、その腕に。だが、これではお前の苦手なワガママな
男になり果ててしまうな。
エルヴィン…俺はお前を…
せっかくお前が一歩こっちに来てくれても、俺が下がってしまえば近付くことは永遠に叶わない。
お前の優しいところが好きだ。そして、少しだけもどかしい。
奪われてみたいと思う、その腕に。だが、これではお前の苦手なワガママな
男になり果ててしまうな。
エルヴィン…俺はお前を…
3 ミケ・ザカリアス
任務中、作戦続行が困難なほどのトラブルに見舞われる。昨夜のエルヴィンの言葉を思い出し、トイレで一人泣いた。
早く離してやらなければ。
お前に似合うのは自由の翼。
お前は、薄汚れた俺が求めていい存在ではない。
もっと違う出会い方をしていたなら、素直に好意を抱いていることを口にできたのかもしれない。
だが、そんな仮定は意味のないものだ。
お前が、愛しいと思った。寂しさを埋めるためではなく、お前の言葉が。
ありがとう、エルヴィン。
早く離してやらなければ。
お前に似合うのは自由の翼。
お前は、薄汚れた俺が求めていい存在ではない。
もっと違う出会い方をしていたなら、素直に好意を抱いていることを口にできたのかもしれない。
だが、そんな仮定は意味のないものだ。
お前が、愛しいと思った。寂しさを埋めるためではなく、お前の言葉が。
ありがとう、エルヴィン。