1 マルコ・ボット

僕の世界を廻す、唯一のお前へ

日付が変わって、今日は僕らが新たな日を歩み始めて丁度ひと月になるね。
お祝いに言葉を残そうかな、なんてついつい言わなくてもいい宣言をぽろりと零してお前に怒られてしまったことも記憶に新しいけど。…翌々思えばそこはサプライズしろよ、とあの日の僕にそう言ってやりたい。お前が怒った原因は自分も同じことを考えていたのに!だったから、本当僕らは根底では似た者同士で笑っちゃうよな。

親友から恋人になったあの日の記憶は僕にとって永遠の宝物です。
ジャンと出逢えて、毎日何気無い日常を過ごせる僕は幸せ者だ。もっともっと新しいお前を知って、新しい僕を見ていて欲しい。もう、置いてなんかいかないから。悲しい思いも、寂しい思いも、させたりしない。……お前のことは僕が幸せにする、誓うよ。
だからずっと傍においてくれよ、な。まぁ来世の誓いまでくれたお前だから、当たり前のこと言ってんじゃねぇよ、なんて返ってくるだろうことは容易に予測済みだけどね!

あ…ええと、本来の目的から逸れるところだった。惚気て終わりじゃないんだ、ごめん。
毎日の幸せをありがとうな、ジャン。二ヶ月、半年、一年、勿論その後も、僕と肩を並べて生きて欲しい。先立ってはこのひと月におめでとう、の言葉を。

ねえ、愛してる。──明日もその先も、ずっとだよ。
6 ジャン・キルシュタイン
3ヶ月おめでとう、俺たち。
3ヶ月って具体的な数字が出てもあんまり実感湧かねえけど、今回に関してはほんっとに短く感じたな。
数字よりももっと沢山一緒にいる気がするけどな。毎日一緒に居すぎて錯覚してんのかも。

エプロンの件は色々置いておいて(笑)今月は俺がなかなか会いに来れてなかったけど、すげえ濃厚だったなー。お前に貰ったものも着々と増えて、俺の誕生日も会って(笑)

兎にも角にも、3ヶ月ありがとう、4ヶ月目もよろしく。なるべく会いに来れるようにするから、見放さないでくれよ、なんてな。
毎月ほんとに幸せだ。ありがとう、すげえ好きです。
7 マルコ・ボット
新しい月のこの日。今日で四ヶ月、此処でお前に言葉を残すのも四度目…だな。毎度のそれだけれど、いつもありがとう。それから四ヶ月目おめでとう、僕ら。

今月は新しいことに乗り出したよね。定番だけど特殊なこと。飴玉の数だけ、新しいお前を知ることが出来ると思えば今から全てが楽しみなんだ。ああ、でも嫌なものが有ればちゃんと拒否してくれていいんだよ、ジャン。押しが弱そうに見えるかもしれないけど、僕は存外そういうところはちゃっかりしているんだから。
ことお前に関しては。…望んで望んで、望んでばかりでごめん。好きなんだ。好きだから、全て余すところなく見たい。誰も知ることの出来ないお前のこと、お前の可愛い姿をこれからも僕だけに見せてくれ。

さて、もうひとつ。こっそり用意しておいたプレゼントにお前はこの恋文を読むより早く気付いたのかな?考えてみればお揃いの物がひとつもないなぁ、って思ってさ。そう思ったらどうしても欲しくなって、休みの日に選びに出てしまったんだ。ああ、その…少しベタだったのは認めるよ。笑ってくれても構わない。だけど二人で肩を並べて、あの二つを並べて、そうして一緒に使ってくれるなら嬉しい、な。

愛情、恋心を込めて。四ヶ月目、愛しいお前と変わらぬ幸せを築いていけますように。
8 マルコ・ボット
今日で五回目の記念日だね。先ずは毎回の言葉だけど、ありがとうって感謝の気持ちをお前に…それから五ヶ月目おめでとう、僕ら!

実のところ毎回記念日の二、三日前になると此処に残す恋文を認め出して、当日が来るまでに添削のようなことをしていたりするんだ。あー…笑っていいよ、正直な話お前のこととなると馬鹿みたいなことばかりしているもの。情けないけどこれが僕だ。だけどお前が愛してくれるのもそんな僕だ、って若干自意識過剰にも思っていたりする。……偽ることのない、優等生でもない僕を他でもないお前が認めてくれることにどうしようもない安堵を感じてるんだよ。有りのままでいいんだ、ってさ。
そう言えば、はっきり言わなかったことがもうひとつあるんだけどこの機会にこれも明かしておこうかな…。靴下と下着の一件、僕はものすごくお腹の底がざわざわしてました。そんなものを強請る輩が現れた時は暫くお前を家から出せなくなってしまうかもしれない。その為にもお前はちゃんと自衛してくれよ。じゃないとどうなっても知らない。……ああもう、嫉妬って醜いな。

…あれ。何だか今回は恋文というより暴露になってしまった感が拭えない、どうしよう。
ええと。気を取り直して…来月は六ヶ月目、半年になるよね。お前と付き合ってからずっとひとつの区切りになる半年記念日のことを考えていただけに感慨深いなぁ。次の記念日を心待ちに、またひと月よろしく。愛してる、僕だけのジャン。
9 マルコ・ボット
今日で友人から恋人になって記念すべき半年だ。直接お前にも言ったことだし、毎月毎月の記念日以外にもちらほら言っていることだからお前の耳にタコが出来ちゃうんじゃないか…とは思うんだけど。いつも通り此処でも愛と感謝を綴っておこう。
愛しい愛しい僕のジャン、この幸せな半年をありがとう。…またひと月、僕だけのお前でいて。

デートの誘いを了承して貰えるかはまだ分かっていないけれど、出来れば直接顔を合わせて渡したいものがあるんだ。まぁ、渡したいものなんて言えばサプライズにはならないんだろうな。ひと月を迎えた頃からずっとこの節目に贈りたいって思っていたもの、なんだ。…さて、予想はついた?きっとその予想は外れていないと思うよ。察しが良いお前のことだからさ。

ああ、あとひとつ。あの時写真を撮ったのは気を紛らわせる為以外にも理由があるんだ。……可愛かったから形に残しておきたかった、っていう単純な理由。待ち受けにしておこうかな…なんて。怒らないで欲しい、っていうのは無理な話…か(笑)

半年の記念日、変わらぬお前への愛を此処に。愛してる、ジャン。