1 エレン・イェーガー

love letter

時々暴力的
時々面倒臭がり
時々気紛れ

許せるんですよね、貴方なら。
本当は、こういう人苦手な筈なのに。
でも、なんでかな…?
不思議と一緒に居たいんです。
多分貴方の中身を知ってしまったから。

本当は弱くて
本当は寂しがりやで
本当は脆くて

抱くと直ぐに泣いちゃって、…でも其れが可愛くて可愛くて。何時もは毅然としてるのにって思うと、…あぁ、此れが多分本当の貴方なんだろうなって思えて、手離したくなくて。

好きで好きで堪らなくて。

何時も何時も貴方と会うときは一杯一杯なんです。ガキだからから、仕方ねぇだろって貴方なら言いそうですね?でも、もう其れで良いです。

リヴァイさん。

俺は多分貴方の中で一生クソガキなんでしょうけど、でも其れと同じ様に一人の男として見たください。

愛してます。
三ヶ月目を迎えた今日も、そしてこれからも。
97 エレン・イェーガー
付き合い出して1年7ヶ月

(最近リヴァイさんの方が早い…。そしてぼーっとし過ぎだろ俺。記念日間違うとか…)

昨晩はハンジさんに呼ばれて追加任務に勤しんでいたので碌に声も掛けれなかった。

リヴァイさんの手紙を読んで、そんな事を言った覚えが有る様なない様な…。でも事実、其の手紙が出て来たのならそうなのかもしれない。
本当に物持ちの良い人だ…なんて、内心ヒヤヒヤしてます。本当にあの時の俺はいい意味でガキだったので、人様に晒せない位盲目状態だったと思う。

今も意識は盲目状態ですけど、遥かにあの頃と違うのは少しだけ大人になった事で心に余裕が出来てきた事と、俺が腹黒くなって来た事…でしょうか?

昔は人の目では解らない位サラリと照れるリヴァイさんだったから「好き」とか「愛してる」とか中々言えなくてモゴモゴしてた様な気がします。だからじゃないですけど、「俺がちゃんと伝えなきゃ」って必死で必死で。あ、ちゃんと気持ちは込めてますからね?

でも最近は「俺も」って同意する言葉より、ちゃんとリヴァイさんの方から言葉を紡いでくれるから、ついつい俺が意地悪したくなってしまって。
昔と逆、とまではいきませんけど…其れが今俺の楽しみでもあります。

俺はあの時と比べると遥かに捻くれたけど、リヴァイさんは遥かに素直に可愛くなりましたよ?

これからも俺の可愛い奥さんでいて下さい。
貴方の言葉もちゃんと忘れませんから。
98 リヴァイ
結婚記念日1年6ヶ月

改めて、感謝を伝えたくなった。

俺は何時も追いかけるばかりだった
追いかけては、分かり合えず、別れて。
もう誰も本気で好きになんてならないと誓った筈だった
そんな俺を追いかけて来たのは、エレンが初めてだった訳で。

人を好きになるのは楽しい事ばかりではない
時には喧嘩もするし、お互いがお互いを傷付ける
エレンと出会って、其れを痛感した

後先考えずな言動で何度も困らせ、怒らせた
それでも
こんな俺の傍に居てくれる。
変えられたのは、俺も同じ…だと思いたい
自分の感情を表現するのが下手くそな俺を、支えてくれたのはエレンだから。


エレンと出会った頃より
俺は少しは人間として成長出来ただろうか

お前の隣に居ても恥じない存在で居たい

いつも、ありがとな。
そして、好きになってくれてありがとう。
99 エレン・イェーガー
結婚記念日18ヶ月目

1日遅れて、貴方に手紙を。

1年半前に貴方を娶りました。
貴方からの叱言も、嫉妬も、強がりも、悲しさも、後悔も、沢山沢山…受けて来ました。

それと同時に、その裏に愛情を感じ、傍に居たいと願う気持ちを感じ、これから歩む2人の道への不安や希望も沢山沢山感じました。

言葉はとても便利だ。感情を伝えるツールでは本当に優れていると思うけど、今の俺の気持ちは其れを凌駕する位大きいもので、上手く言い表せません。

我儘や冷たい態度も
意地悪な事も、試す事もしてきました。

それでもね。

それでも貴方は傍にいてくれる。
とても優しいヒト
そんな貴方を手離したくは無い

俺はそんな身勝手な人間なんです。
ありがとう…なんて本当は勿体無い言葉です。

リヴァイさん。

俺は貴方となら不幸になってもいいです。
だから、どうか離れないで欲しい。

大切な大切な、奥さんへ。
100 エレン・イェーガー
恋仲になって1年8ヶ月目

ベッドに入りながら1日の事をお互いに話す。
こんな時間帯しかゆっくり話せないから。

貴方の声を聞いていると不覚にも安心して、気付けば朝を迎えて。
隣が抜け殻になっている時もあれば、何時もとは全く違う、少し幼い寝顔が其処にあったり。

こうして眠りにつける幸せを。
こうして隣に居てくれる幸せを。

出来る事なら、貴方が許す限り俺に与えて下さい。
俺は特別な事はきっと、器用じゃないから出来ないだろうけど、そんな貴方を少しでも支えていけたらと思います。

ささやかな幸せを感じられるこの時に感謝を。
貴方を此れからも、大切に想っていきたい。