1 エレン・イェーガー

拙い言葉がお好きなのでは?

………あの人の募集に目が止まって、名前も確認しねぇで、飛ばした鳩がいてさ
そんなくだらねぇこと、笑いもしねぇで受け入れてくれるあの人は
直ぐに手は出るし(足もな)口は悪いし、つぅか、言葉足りねぇし
でも、些細な事に気付いてくれるし、俺の事、可愛がってくれるし
すげぇ、誉めてくれるし
寂しいって言ってくれたり…………可愛い人なんだよな。

狡ぃとこなんて沢山あるし。なんなんだ。俺の理性もたねぇよ…
もっと、遊んで欲しいのに俺が時間取れねぇばかりで、いつも待たせちまう
けど、朝方、連絡入れたとき
くれた言葉、すげぇムラッと来ました。


七夕の日、付き合って早々、淡白なお願いしたの、覚えてますか?兵長。
愛させてください。これからも。
貴方が喜んでくれるなら、なんて


恥ずかしいんで今回はここまでにします。気付いてくれますかね?貴方は。


早くお返事ください。待ってるんです。
勝手を言ってごめんなさい。


あ、貴方からの連絡だ。……嬉しいな。
41 リヴァイ
昨晩、日付を跨ぐ瞬間傍に居れるようにと早々に訓練や雑務を終えたお前と今日に感謝しつつ床に就きいつも通り幼さを残す寝顔を眺め、目覚めた時には記念日だと浮かれるお前が甲斐甲斐しくも朝食を用意してくれていた。味は…そうだな、悪くなかった。

唐突に紅茶専門店に行きたいと強請るお前の目的はやはり俺への贈り物で、だが肝心の中身は八日まで秘密だからと丁寧な包装を解くのはまた後日の話だが…お前が毎度熟慮し選んでくれる茶葉はどれもこれも俺にとっては特別なものだ、改めて…ありがとな。

折角街に出向いたからと雑踏に紛れ逸れぬようにと並んで歩くお前が足を止め、常時に増して丸く見開かれ光を全て吸収したみたいに煌めく眼が一身に注がれた先に聳えていた雪で創造された像は見事で寒空の下である事を忘れ暫くお前と眺めていた。
…夢を語って聴かせるお前と同じように心は自由なのだと主張するような真っ白いそれに目を奪われた奴は決して俺達だけでは無かったな。

…と、ここで一つ言っておきてえんだが、掃除用具ってのは消耗品だ。
幾ら大切に扱っていようがな…だからより良い物をと吟味するのは当然であり、要する時間も必然的に長くなる…が、今回ばかりは揃えた食器を選ぶ方に沢山の時間を掛けた。その分好い物を選べたと俺は満足している。

沢山買い込み過ぎた荷物を何の意地だがは知らんが両手に一人で抱えるお前と訪れた喫茶店で向かい合いながら筆を執る光景は他人の目から見れば奇妙に映るだろう…

七ヶ月前の今日、お前と出逢い日増しに気持ちを募らせ未来へと馳せた願いは重ねた想いによって日々叶えられてゆく。
それはこれからも決して変わることはねえだろう、今日と言う日をまた一緒に語る日々に新たな想いを馳せて…

……この紅茶を飲み終えたら、今度は荷物を半分こにして帰るぞ。そうしねえと日が暮れちまいそうだ…。
帰ったら揃えた食器を使って飯にしような。


エレン、愛してる。
42 リヴァイ
あの日から既にひと月。
任務や実験に追われ今日を忘れちまってるだろうお前と昨日は少し触れ合うことが叶ったわけだが…またもお前らしい珍事を起こしてくれた、馬鹿は相変わらずだな。

先月の記念日に街へ出向いた際、八日に開封するようにと繰り返し念を押された茶葉も好い香りで…またいつものように俺が一人に成る刻ですらお前の存在を感じ、幸福に浸れる術を与えてくれる。

お前は俺を一人にすることが嫌いで、お前自信が一人で居る時間も怖いと時折漏らす…不安に囚われ暴走したり、俺が居ねえと眠れなかったりな。
そんな瞬間を振り返りゃ恥ずかしいと拗ねちまうがどれもこれも俺にとっちゃ可愛くて仕方ねえんだ。

最初から考えりゃ随分と感情を恐れず言葉にさせてやれるように成れたか?


まだまだ叶えてやりてえことも沢山ある…、これからも飽く事無く傍に。
43 エレン・イェーガー
ああああああ…
ちょっと、もう、先に書いてる…
俺も一緒にお祝いしたかったです……嬉しいですけど。

今月も何もなかった訳じゃないけれど、めでたくも更に一月を重ねることが出来ました。
追われる日々の中であれ、俺は兵長が居るからこそ乗り越えたいと思えるようにもなれて、嬉しい限りです。

気付けば通うことに慣れ店員さんにも覚えられる始末となった茶葉の店は俺の楽しみでもあって……ストレス解消にもなる……みたいな。

あなたと居れる時間が変わらず幸せで、あなたを想う毎日が彩りに溢れてて大好きです。


8は縁起がいい数字。なんだか嬉しい。
嬉しさがまた増える一月なんだと思うと、また嬉しくなっちゃいます。

これからも、よろしくお願いします。変わらず、愛してます。
44 エレン・イェーガー
記念日を迎えてから少しの時間
伝えてくれたあなたに、感謝を。

沢山の言葉を伝えさせて貰った、九ヶ月。

今となってはその愛しさも


ぶっちゃけ綴りたくないくらいには、俺の愛しい人目に焼き付けないでくれますか?っていうぐら(筆圧で破れた)


些か、まだ、若さが拭えないところが多いとは思いますが、俺だって一人の男なんです。


これからも、あなたの男でいさせてください。


愛してます。