1 ミカサ・アッカーマン
無題
飴をチラつかされるのが嫌で、あんな思いはもうしたくないと思いながらもまだ未練がましくそれ以上を望む自分を消す事が出来ない。
期待は甘くて心地快いけどその先を知っているから無邪気に求める事が出来なくなった。
築かれていく関係や体を預けられる安心は得難いけれど失う事に比べればと思ってしまう。
語り掛けられる言葉も、向けられる熱も私が求めて止まないものだ。それなのにどうしようもなく怖い。触れる手が怖い。触れ合う熱に絆されて『今度こそ』を望みそうになる私は本当に度し難い。結局は懲り懲りだと嘆いているのは口先だけの事で私は何一つ学習なんてしていない。
…あべこべの感情に引き裂かれそうだ。私を救えるのは私自身だけなのに、誰かに助けてほしいと願う愚かな自分が大嫌い。けれど、多分私は私が一番大好き。……もう駄目だ。こんな奴を救えない。
期待は甘くて心地快いけどその先を知っているから無邪気に求める事が出来なくなった。
築かれていく関係や体を預けられる安心は得難いけれど失う事に比べればと思ってしまう。
語り掛けられる言葉も、向けられる熱も私が求めて止まないものだ。それなのにどうしようもなく怖い。触れる手が怖い。触れ合う熱に絆されて『今度こそ』を望みそうになる私は本当に度し難い。結局は懲り懲りだと嘆いているのは口先だけの事で私は何一つ学習なんてしていない。
…あべこべの感情に引き裂かれそうだ。私を救えるのは私自身だけなのに、誰かに助けてほしいと願う愚かな自分が大嫌い。けれど、多分私は私が一番大好き。……もう駄目だ。こんな奴を救えない。