1 リヴァイ

疲れた、なんて言える訳ねぇ。
俺は色々と知り過ぎた。
見たくねぇものを目にした。

全て知りてぇなんてのは我が儘だった。俺達はひとりの人間だ、秘密のひとつやふたつあるだろう、全て知る事など叶わない。

全部忘れて、一人で立って生きていこうと思っていた、のに。
…気持ちの整理が出来ねぇよ、馬鹿野郎。


俺は少し寝る。
2 リヴァイ
連絡を寄越したと思えば音沙汰なしだと?…あいつが一体どうしたいのか検討がつかねぇよ、

言葉が届かねぇのはどうすりゃいいんだろうな。

このまま忘れていいのか。
また待つべきなのか。

澱だけが溜まっていく。