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1 リヴァイ

部屋を転々としながら。ペトラへ。

昨晩は俺が眠りに就く迄傍に居る、という任務を全うしてもらえた事に礼を言う。褒美をやりてえ処だが、お前は今何処をフラついているのかも不明だ。此処を覗いたならば直ちに安否確認の一報を寄越せ。…なんて大口が叩けねえのは承知の上。何の前触れも無ェ寝落ちに謝りたかっただけだ。途中トラブルにも見舞われたが、新たに移転した部屋でのんびりお前と過ごせた時間が心地良かった。ベッドには未だお前の体温と残り香がある。また会えたら、という文句だけ綴っておこう。
7 ぺトラ・ラル
すみません、兵長。
睡魔が忍び寄り、今日はこれ以上は無理そうなのでお知らせしておきます。
兵長も無理なさらず、ゆっくり身体を休めてください。
まだ兵長にその気があれば、声を掛けていただければ馳せ参じます。
どうか貴方に安らかな眠りが訪れますように……。
ペトラ。悪い、昨晩はお前に声を掛けた直後、意識を手放すという上司として格好の付かない失態をしてしまった。詫びる、すまない。…クソ。
未だ愛想を尽かしていないと言ってくれるのであれば、俺の鳩一羽を此処へ滞在させておく。手紙を脚へ括り付ければ俺の元へ届くだろう。お前からの筆跡を祈り、待つとする。
たった今、兵長の元に鳩を飛ばしました。
大丈夫だとは思いますが、もしもの時に備えて私の鳩も用意したので、兵長の鳩の帰りが遅いようでしたら使ってやって下さい。
おはようございます。兵長。
昨日兵長が寄越してくれた子に新たな宿を記した手紙を届けてもらうようお願いしたんですが、無事に届いたでしょうか?
兵長と同じ場所を選択しましたが不安で仕方ありません。
此方にさらに別の鳩を用意しました。
もし昨日も私からの手紙が届いていませんでしたら、この鳩を使ってみて下さい。