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1 エルヴィン・スミス

静寂

あの表題を見て足を踏み入れたのならお前だろうか、リヴァイ。

鍵を置く、確認を。
・持参された報告書
・経験不足な兵
・換気で開かれた窓

どれも特筆すべき物では無いが、お前なら分かると信じている。
さて、結論から言おう。
短時間ではあったがお前の纏う空気に惹かれた。
もし此処に気付き、お前の主義と心情に反しないのであれば再びの逢瀬を願いたい。

答えが否であれば反応は必要無い、無駄な手間は掛けさせたくない。
そうでないのであれば、お前の都合の良い日時を提示して欲しい。私からの願い出だ、当然極力合わせる。

あのまま、
お前にあんな風に触れられたままでは、私は到底休む事など出来ないよ。
……使い慣れねぇと不便だな。いつの間にか部屋を出ていた。悪い。
こっちにも宿を残す。連絡をもらえれば有り難い。

眠気が死ぬほどウゼェと思う程には楽しかった。
お前に会えたことに感謝を。

こんな出会いもあるもんだな。
(変な気分だ)
9 エルヴィン・スミス
きちんと夢の中へ辿り着けただろうか。
多方面で無理を強いてすまなかった。

先程鳩を使いに出した。
無事届くと良いが。

色々と記載したが、もしもお前の主義と根本的に相容れない部分があるようであれば返事は必要無い。
お前にこれ以上無理をさせたくは無い。


こんな出逢いもあるもの、か。
かなり他と毛色の違った特異な糸を手繰り寄せてくれたお前に感謝しているよ。
おかげで寝すぎたくらいだ。お前こそ寝ているのかと問いたいところだが時間もない。用件だけ。
鳩は…届いてねぇな。
本宿を残してみる、手数かけて悪いが再度連絡をもらえると助かる。
11 エルヴィン・スミス
鳩が迷ってしまったようだな。
鳩同士のやりとりの中でなら兎も角、此処から飛ばしてもとは…珍しい事だが仕方あるまい。

先程、昨夜と同様の文章を再送した。
此方の問題もあるかもしれない。
最後に話した時に提示した鍵とは異なる物を添えておいた。
どちらでも好きな方を使ってくれ。

今度は無事に届くと良いがな。