Write
1 削除済
如何して欲しかったのか、俺は未だに判らない。


もう見ては居ねえ筈のお前へ。
密かに残す位は赦されるだろう。……幸せに遣れよ。好きだった。
結局、俺ばっかり好きだったんじゃねぇかなって

一度言葉で繋いでおけば、多少ほったらかしにしても平気だろうって思われてんじゃねぇのかなって思って


もっと一緒に居る時間を作って欲しかった。
何より俺を優先して欲しかった。餓鬼の我儘ですよ。
……それだけです。


ありがとうございました。
駄目だの負担だのと、思った訳じゃ無かった。嬉しさは在ったが弱って居るなら休めば良い、逃げやしねえと。―――如何言葉にすれば良かったんだろうな。


稚拙な言葉一つで繋げると思った事は無いが、俺のペースを厭わないと言ったお前に頼った節は在る。……何時だか、合わせる様に努めると縋った時にお前は拒否しただろう。
恐らく初めて望みを聞いた。皮肉なモンだ。傍に居た時には、頑として口を割らなかったお前の我儘を――終わってから、漸く聞ける。


充分な餞だ。有難う。
そういう、優しい言葉を残すアンタが…嫌いだ。

………離れたくなくて泣いた俺の事は、もっと嫌いだ。