1 無名さん

あにやを待ちながら

(夕映えの雲の切れ間から射し込む黄昏を背に、湿った地に残る小さな水溜まりを軽々と飛び越えたなら数段程度の階段を短い掛け声と共に駆け上がり、寮の玄関口を潜るとその付近に置かれた共同の傘置き場に雨滴の残るビニール傘を預ける事を忘れずに済ませておいて。(あにや視点)どうやら外出先から戻って来たらしく、日々の生活では必需品のTシャツや靴下等の衣類が収まる印字入りのショッパーを肩に提げ直し、周囲に誰も居ない事を良い事に如何にもご機嫌気分で鼻唄でも口ずさんで現在の居住地である寅館へと歩を進めて行った。(第三者過去形)その足取りはとても軽く、目的地へと向かう途中で経由する事になる談話室の前を横切ろうとした瞬間(あにや視点)、ポロシャツの胸ポケットに入れていた携帯端末が初期設定の着信音を鳴らす事で持ち主に知らせようと。(携帯視点)右手で取り上げた端末の液晶に並ぶ文字列を視界に収めるて足を止めると(あにや視点)見る見る内に口元を綻ばせ(第三者視点)、たった今通り過ぎようとした談話室までいそいそと足を運び(あにや視点)、ソファに背を向けて肘掛けの部分へ腰を降ろしたかと思うと(第三者視点)耳元に添えた端末で通話を始めて。(あにや視点)――その家具の裏に身を潜める相手にとっては偶然か否か、(第三者視点)此方からは死角の位置で隠れている事に加え己が溺愛する弟からの連絡となれば(あにや視点)"異変"に気付く可能性は最早皆無に等しいだろう。(第三者視点)斯くして足元から忍び寄る"魔の手"により、無人である筈の室内で裾から僅かに覗く足首を突然掴まれる『恐怖体験』を味わう事となった当人は素っ頓狂な声を上げた際、身体のバランスを大きく崩してしまうと文字通りにソファの上へと盛大にひっくり返り、仰向けのまま左右に足を広げた間抜けな姿を晒す事となるに違いない。(???)そんな時でも決して手放さなかった端末の向こうから兄の悲鳴を聞き付けた通話相手の心配そうな声音が聞こえて来るが今は応じる事すら出来ず、驚愕と動揺の色を露にした面持ちにて何処と無く金魚を彷彿とさせる半開きの口を幾度も開閉させて/↑)もしもーし。どうした?そんなにお兄ちゃんの声が聞きたくなったのか!…ん?俺はなー、さっきまで買い物に行、っ…どわあぁあっ!?
81 無名さん
見たけど拾い方いつもより事務的でわろた
82 無名さん
あにやが消えたら誰が粘着されるかは気になる
83 無名さん
まあ順番に一言感想書いただけだからぬ
絡みですらない
84 無名さん
誰もされないとおも
85 無名さん
あにや消えたら今度はあにやが粘着し始めるイマゲ
86 無名さん
されるやろ
87 無名さん
あにやがひーたんなら笹信者節が悪化するんじゃぬ
88 無名さん
あにやもう隔離来ないで
89 無名さん
しかし見れば見るほど千石ひーたん
90 無名さん
ひーたんてきりつきで露骨に笹と深夜組避けてて叩かれとったやん
それがまた信者化するかぬ