終わっちまった、アッサリ。

長ェようで一瞬だった。全部の四季を一緒に過ごしてきた相手の手を放したら、何から手を付けりゃいいかわかんなくなっちまって。
俺にとっちゃ一世一代の大恋愛だった…なんてナ。ま、向こうにとってもそうだって胸張って言えンのが俺の唯一の強み。

誰でもいい、傍に居ろよ。
苦し紛れに抱かれてえとか抱きてえとかそゆ事は求めてねえ、ただそばに居てくれりゃ十分。

……お人好しが居りゃ帯の鍵寄越してくれ。