長期募集

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1 作家(創作)
人嫌いな作家の話し相手募集
私は偏屈で人嫌いな作家だ。しかし、それを理由に現し世から離れていては、人嫌いも益々悪化するというもの。偶には誰かと会話せねばなるまいと、一種強迫観念にも駆られて、こうして筆をとってみた次第である。
昨今耳にする”陽の者”、”陰の者”。私は言うまでもなく陰の者だが、その理由は明白。人が怖いのだ。誰かに嫌われているかも、と考えるだけで胃の腑はじくじく痛み、誰かの機嫌を損ねることが途轍もなく恐ろしく感じる。対人関係において、とんでもなく気を使う、小心卑屈の者がこの私だ。そのくせ性格は傲慢で、見栄っ張りで、自分の負けを認めたくない性分だ。
だから私と話しても楽しい時間は保証できないが、不快にさせない努力は多分にするだろう。

——心の広い君よ、どうか私の話し相手になってくれないだろうか?
そして日々語る相手の居ない、私の人生に耳を傾けて欲しい。


しかし噛み合わない会話ほど徒労に感じる事はないので、最初からある程度条件を出す。私は、”私がいなければ生きていけなくなって欲しい”なんて言い出すやつはまっぴら御免である。

[不可]
・本を読まない人間
・孤独に耐えられない人間
・人に依存する人間
・毎日連絡など、拘束を望む人間
・未成年

最近読んだ本は〜なんて話するつもりは毛頭ないが、本を読む人間と読まない人間では、喋る言葉が違うと思っている。悪い固定観念。そして本を読まない人間は無音に弱く、ひいては孤独に弱い。という偏見。

[優遇]
・私との会話より本を読むこと、または己の趣味を優先する人間
・即レス、一日一通を求めない
・放置上等
・本・映画・舞台・芸術・旅などを嗜む
・語れる趣味を持っている。消費ではなく、生産的趣味であれば尚良し。
・日本酒の蘊蓄を語る御仁がいればぜひとも。

[私の事]
・怪談を好む
・ゲームは一切やらない
・通話が大の苦手
・日本酒が目下面白い
・本・映画・観劇が趣味
・嗜みは絵と格闘技を少々
・メッキだらけの低俗な人間である
・好奇心旺盛


よくある条件よりも、気が合うかを優先としたい。
逢瀬は考えていないが、もしこんな不摂生な人間に会いたければ、都内で酒でも飲もうか。

こんな奇特な募集に応募が来るかは甚だ疑問だが、駄目元である。誰からも見向きされなくとも、私が人間社会に歩み寄ろうと努力した痕だけは残る。それだけで今晩は己を労い、よく眠れそうだ。

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2 作家(創作)
嗚呼、忘れていた。
君の姿は問わない。私が知らなくて良ければ、歴史上の人物でも、異世界人でも構いやしない。
もし私との会話に付き合ってくれる奇特な奴がいるならば。手紙には、軽い自己紹介と、語りたい趣味があるならば其の事を。まだ私に語り聞かせるには勿体無いという事であれば、この湖底を揺蕩う様な作家の、何に惹かれたかを、記して下さい。

それと、一切色恋について触れていなかったが、其処は成り行き任せ。人より枯れてるが、一応愛も情もある。とか自分で言ってしまう辺りが、低俗で嫌になる。しかし、人格無視の泥人形の様な、ただ寂しさを埋める相手は欲してない。寧ろ花火みたいに、眩しさに目が焼ける相手に出逢いたいものである。

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