1 ロイ・マスタング

ジィン

来てくれて有り難う。
嘗て私と共に生きてくれたジィンと言う女性を探しているのだが…君に心当たりは無いかい?

とにかく、鍵となる物を提示しよう。


+鍵+
[無登録での出逢い]
[君は、私を照らす光]
[此方の媒体は0から始まるau]


珍しい組み合わせなので、鍵も少な目にしてみた。互いの人物とこの三つに当て嵌まるならば十中八九は当たっていると見て良いだろう。恐らく、だがね。


…まず、君に謝りたい。
本当に済まない。“愛する”と言う感情に戸惑い、逃げてしまった不様な男を詰ってくれても良い。

──…可笑しい物だな。あれだけ愛を囁いて居たと言うのに、それが真実の感情で有ると気が付いた途端恐くなるとは。


今、幸せかい?
出来る事ならばもう一度顔が見たいと願うのは……いや、酷い我が儘だな。だが君を諦める事だけは出来ないんだ。本当に済まないね。

待っているよ、ジィン。
2 ジィリオ=ヴェルスーン
…滅多に覗く事は無いこのような場所に、足を踏み入れてみれば私の名前がありました。まさか、貴方ですか――?

珍しい私の名前です。すぐに開いてしまいました。それではこちらも二つの鍵を…。

[おにぎり]
[エドとコレット]

で、間違いありませんか?
もし違うようでしたらお忘れください。まぁ、私と貴方等と言う珍しい組み合わせが他にもあるとはあまり思えませんが…ね。

そうでしたか…あなたが消えてしまった理由は。なんだか安心しました。
病気や体を壊されて私の前に姿を現せなくなってしまったのでは、と心配しておりました。元気なのでしたら、なによりです。

―――…良かった…。

私も…貴方の顔を見たいと思っていました。忘れた事は…ありません。
もう随分間が空いてしまい、私も私の口調を忘れているところです。似ていない、という言葉は慎みください。

貴方がこの言葉に気付くかは…分かりませんが、私も待ってみようと思います。
それでは待つ証に…久々に名を呼ばせてください。――ロイ殿。
…君、は……っ…。

──いや、参ったな…言葉が出ない。手も震えて居るし、何より目頭が熱い。本当に参ったよ。


記憶の中に焼き付く、その姿。耳に残るその声。…逢いたかった。
私だって君を忘れた事なんか一度も無い。失ってから大切なものの重みに気が付いて、悔やみ続けた。昔の自分を何度殴っただろうか。いや、まだ殴り足りない位だ。
心配を掛けさせたね。済まない。消えた男を気遣ってすら居てくれたとは…夢にも思わなかったよ。

…聞いてくれ、ジィン。酷い我が儘だとは判っているが、君と一緒の未来が欲しい。その為ならば何だってする。


もう二度とその手を放したくない。


──…ああ、私の元へと繋がる住所を残しておく。好きに使ってくれたまえ。
因みに、恥ずかしい話…今の“本住所”は何年も前に変えた物で、最悪のセンスだ。変更するまでは“仮住所”でやり取りさせて貰えると嬉しいよ。勿論、君が望むならばずっと仮住所での交流も可能だが。

それでは、反応を待つ。
>>3に補足させてくれ。
手紙を交わす事が叶わないなら、他の手段を考えるので言って欲しい。何かしら具体的な希望が有ればそれを伝えてくれても構わないが、ね。

そうそう。これは考えたくないが、もし私と再度縁を繋ぐ事を厭うなら……どうしたものか。いっそ外聞を擲って縋ってしまおうか?なんてね。
…潔く諦める努力をしよう。

(/sage)
少し前に送らせていただきました。届いていなければ言ってください。…それでは。

(/sage)
やあ、おはよう。

今し方手紙を送り返したが、エラーになってしまったよ。
@newad.jpのドメインは受信可能な状態かい?もしフィルターを掛けているなら、解除を頼みたい。


(/sage)
おはようございます。お手を煩わせてしまい、申し訳ありません。これで受け取ることができると思うので、今一度お送りいただけますか…?

また無理な時はこちらへ…。
無事に連絡を取り合う事が出来たようなので、これを以て締めとさせて貰う。


神と言う偶像に祈りを捧げたくなる程、庶幾う再会を叶えてくれたこの場と関係者の方々に多大な感謝を…──。
人がこれを奇跡と呼ぶならば、それが連鎖して行く事を願って居る。

…ふむ、科学者に有るまじき発言だな。本気なのが一層困り者だ。はっはっは。


(/sage)