捜索板
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1 燭|台|切|光|忠(刀|剣)瓶詰めの水墨画。 別れに始まり、そうして二度の邂逅で硝子の靴を君の手元に残して、素足で逃げ出そうとした僕を追い掛けてくれた君の足は、傷付く事を厭わない素肌を晒していた。
幾度も手を繋ぎインクを紙に刻み付けたけど、春の新芽より言の葉を好む山羊さんはおやつ代わりに手紙を食み。行方知れずの手紙は、一体どれほどあるだろう。薄氷に立つ僕を見つめていた筈の瞳は、今何処へ向いているのかな。
びっくり箱が与えてくれる色彩がない世界は、墨が流れるばかりで寂しい。
──ねえ、倶|利|伽|羅。僕は君を、信じているよ。また、手を繋いで僕を呼んで欲しい。
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2 燭|台|切|光|忠(刀|剣) 埋もれた道標を、新たに刻むとしよう。
いよいよ君に何かあったんじゃないか、という不安が胸中に満ちているけれど、あるいは君が僕の手を離す決意をしたのかもしれないとも思う。律儀な君の事だ、もしも後者なら白を詰めた瓶を流してくれるだろうから、きっと可能性は低いだろうね。だから、……君の身が、心配だ。
一人きり、暗い部屋で君の熱を待つ時間は冷たい。毛布を編み上げるなら、君の言の葉が必要だ。道連れだと囁いた君が、一人氷の下に落ちていないか心配だよ。
倶|利|伽|羅……君は今何処に、居るんだろう。
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3 燭|台|切|光|忠(刀|剣) 数多の足跡に埋もれてしまったけれど、もう一度…君に、見付けてもらえるように。
君の手紙が届かなくなって、もう二週間近い。唐突に途切れた旋律に浮かぶのは悪い想像ばかりで、……堪らなく、つらい。君は無事で居てくれるんだろうか。災禍が君を傷付けてはいないだろうか。
信じているよ、倶|利|伽|羅。君を、信じている。
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