捜索板
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1 鶴．丸．国．永
緑のきみ。
本来きみとどの姿で言葉を交わしていたなんてものは俺の記憶からとっくに抜け落ちてしまった、と言えばどう思うだろう。きみの記憶の片隅にでも、残る俺で居られているだろうか。それとももう俺のような情の薄い刀の事なんざ忘れて、きみが望む仕合わせととやらの中で息をしているんだろうか。そもそも、だ。きみが望むしあわせとやらも俺の中ではもう朧気で、ただ残っているものがあるとすれば、きみと過ごした日々の柔らかい記憶だけだ。どうだ、驚きだろう？何年経ったとしても、きみの事だけは鮮明に残っている。

鶯＿丸。何度も俺の元から羽搏いていったきみのことだ。その度に俺はきみを繫ぎ留める為に言葉を紡いだ。最終的にきみは、俺に呆れて、見限った。そりゃあそれだけの事をしたんだ、俺だって当然の報いだと思っていたさ。だからその背を見送る事しか出来なかった……が、不意にきみとの記憶が沸々と湧き立ったもんでこうして文を認めている。鍵らしい鍵はない、俺の記憶の薄さはきみもよく知っているだろう。だから、きみに託そう。望みはないが、まあ気長に待つさ。
[伝言ではなく捜索目的であり、アドレスはダミーではない。連絡を取り終えた後は全ての記事を削除する(はい/いいえ)]
はい。

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