捜索板

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1 山/姥切/国/広(極)
少し前に、出て行った
たった一人の、俺の本科へ。
これは俺たちだけの秘密だが、来る来週の火曜、やはり…面と向かって祝わせてほしい。

本科をこれ以上苦しめたくないという気持ちと、本科を忘れられない気持ちの狭間で揺れ動いている。俺の時は、本科が出て行ってしまったときのままだ。
本科の残していった部屋で、交わした言葉を振り返っては、思いが募るばかりだ。
本科は別れ際、変わったのは自分かもしれない…と俺に伝えたな。俺がそうさせてしまったのだと思う。
本科が望まなくとも、軽口を交わすほどに笑い合えていた日々が懐かしくて…きっと節々から、それを望む気持ちが態度に出てしまっていたんだろう。

俺が欲しかったのは本科の心だった、それを上手く伝えられなくてすまない。誤解させたまま別れたくはないから、それだけは分かってほしい。前向きに時間を置いて離れれば元の本科に戻ると
言ってくれたから、つい昔のように戻れるのかと期待をしてしまった俺が全て悪いんだ。それが本科を追い詰めてしまうと知っていたのに…。決して体だけを求めていたわけじゃない、本科から触れてくれる、その心が欲しかった。ぎこちなくも本科からキスをしてくれたときのあの幸せを、どうすれば伝えられるだろうか。

出て行かないと約束してくれた、それを破ってまで飛び出したのだから、本科の中に俺への愛情はもう残っていないかもしれないが…俺はそれでもずっと、本科を想っている。本科の言葉にも耳を傾けると約束するから、どうかもう一度だけ声を聴かせてはくれないか。あんな形で終わらせたくはない。もしほんの一欠片でも、俺への愛情がまだ残っていると言うのなら…この救いようのない写しに情けをくれないか。まだ俺への気持ちは失われていないと思っても良いだろうか。
諦めの悪さだけがきっと俺の取り柄だ。

削除のパスは俺の生まれた日にしておくから、もう本科が負わないで欲しいと願うなら消してほしい。
消すまでの間、本科を待っている。
[伝言ではなく捜索目的であり、アドレスはダミーではない。連絡を取り終えた後は全ての記事を削除する(はい/いいえ)]
はい

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