捜索板
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1 世_良_雅_志(黒_鉗_子)Nem'oubliez pas.天_城_先生──。
雨が降っていますね。静かに、冷たく。花冷えの夜はより孤独を感じます。先生は今何をしてるんだろう。
桜の写真、届きましたよ。青空の下で咲き誇る桜がただ美しくて儚くて、心が締め付けられた。ああ、これはきっと僕達が一緒に見る筈だった景色なんだって、そう思いました。だから僕も貴方に桜を送りたかったんです。「こっちの桜も綺麗ですよ」って。「一緒に見に行きませんか?」って。でもまだ蕾で。まだ満開には程遠かったから。
声を掛けようと、言葉だけでも残そうとした。なのにその前に貴方は居なくなってしまった。まるで桜が全て散ってしまったかのように。「1」でも無く「0」──、何も残されてなくて、僕の心だけが其処に取り残されて。……どうして?僕が直ぐに返事をしなかったから?それとも、別れるつもりで最後に桜を見せたんですか?天_城_先生は冬の間ずっと忙しくて、僕達は殆ど話せなくて、それでも「2」という数字があそこにあるだけで良かった。比翼連理って何だったんですかね。比翼の鳥のように二人で空を翔けることも出来ず、連理の枝のように並んで生きることも出来ずにただ擦れ違って。再会叶ってもこうしてまた離れてしまうしかなかったんでしょうか。黙って居なくならない、社交辞令みたいな言葉も、天城先生だけは違うって本気で思ってたんです。一緒に桜を見ようって貴方が言ってくれたのに。信じていたのに。だからずっと待って居られた。いつから僕が嫌になったのか、その理由さえ分からないままだよ。……いや、本当は……気付いてた。少しずつ変わる貴方の気持ちに。想いが僕から離れていってること。でもそれを認めたら終わってしまうから気付かないフリをして、どうにかこの恋が少しでも長く続くようにと縋って、なんとか繋ぎ止めて。馬鹿みたいですよね。幻想に過ぎなかったんだ。結局お互いを苦しめただけ。僕も天_城_先生も。辛かったですよね。すみませんでした。こうして再び言葉を綴ること、許して下さい。
もう貴方の温かな手に触れることは出来ないんでしょうか。こんな終わり方、嫌です。このままじゃ立ち直れないよ。季節はもう春なのに、僕の桜の木は蕾のまま花を咲かせてくれません。僕の心にはまだ雪が降り積もったままです。あの桜は幻だったんでしょうか?一緒に過ごした日々も、交わした言葉も、信じた未来も全部、春の陽の中に溶けてしまったのかな。
桜流しの雨が降り続いてます。散る花びらの行方も分からない。貴方が居ない春に、僕が見る筈だった桜なんて何処にも咲いてないんだって。思い知らされる。
天_城_先生と一緒に並んで桜を見たかったな。こうなる前にちゃんと話し合いたかったな。叶わないと知っていてもそう願ってしまうんですよ。世界一僕が愛した人は世界一の天才_外科_医──。天_城_雪_彦、貴方だけです。
[伝言ではなく捜索目的であり、アドレスはダミーではない。連絡を取り終えた後は全ての記事を削除する(はい/いいえ)]
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2 世_良_雅_志(黒_鉗_子)天_城_先生、お元気にしてますか。季節が移りゆくのは早いものですね。久し振りに此処に来ました。天_城_先生はもう日本には居ないのかな。
季節は巡るのに、僕の気持ちは変わらないままだなんて。可笑しいでしょ?
あー、会いたいな。──もの凄く、会いたいです。一目でも一瞬でも良い。ジ_ュ_ノって呼ぶ柔らかな声が聴きたい。
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