捜索板
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1 鉢/屋/三/郎拝啓、生/物/委/員/会委/員/長/代/理殿。
あれからひと月くらいかな。お前は心身共に息災だろうか。お前の声が聴けた最後の数日間、どこまでが本音でどこまでが社交辞令だったのか未だに解らないが……最後にお前に頼んだだろう。惚れた相手にだけは絶対に言われたくない、或る言葉を紡いでくれと。しかし、あの通りになるのは如何やら無理そうだ。忘れようと日々為すべき事に没頭してはみたものの、今もあの環境に居るのだとしたら何を思いながら過ごしているのだろうとそればかりが気に掛かってしまう。私という枷が外れた事で快適なのであればそれはそれで構わないさ。万が一この捜索に気付いても読み流してくれればいい。だがそうじゃないのなら、……。友として傍に居たい。
話し相手くらいの感覚でいい。私の居場所で在ってくれたあの日々をもう一度などとは思ってない。ただ理屈じゃなくお前がいいんだ。あまり踏み込まないようにするから、だから縁を繋ぎ直してくれないか。何なら文で、お前の気が向いた時にでも。そのくらいの距離感でどうだろう。
聞き分けが悪くて、諦めが悪くてすまない。お前という存在がここまで自分の奥底に侵食していたと実感した今、此方としても開き直るしかないんだよ。許せ。もしも機会を寄越してくれる気になったのであれば好きだと言っていた色でも何でもいい、お前である事の証明と共に声を掛けてくれると助かる。私の手元にはもう何も残っていないんだ。すまない。
[伝言ではなく捜索目的であり、アドレスはダミーではない。連絡を取り終えた後は全ての記事を削除する(はい/いいえ)]
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