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1 夢／野／幻／太／郎
忘却の彼方より。(特殊)
ひとり、朦朧と意識の海で漂っていた。ああアア。息が苦しくなって、「溺れる」。そう思った僕は、手元にあった紙を掴んで藻掻いた。きっと一限目の、国語のテスト用紙だろう。
ぐしゃり。その音で目が覚めた。手には皺くちゃの原稿用紙。教室にいたはずの僕は、いつのまにか自室にいた。長い夢を見ていたのだろうか。いや、これが夢なのか。お爺さんとお婆さんを探しに行こうと立ち上がると、何やら動きづらい。……何故だろう。今の自分は学生服ではなく、書生服を身に纏っていて。「若しや」。壁に掛けてあるカレンダーを見て、全てを悟った。どうやら僕は、未来の世界に来てしまったようだ。
──否、違う。俺は……記憶を失っていた。

と、まあそんなシナリオを先程思いついたのです。小生が彼の有名な『ド／グ／ラ／・／マ／グ／ラ』を読みながら考えた駄文を、最後まで読んでしまうなんて。あなた、余程暇なんですねえ？……あはは。なあんて、嘘ですよ。誠に光栄でございます。記憶喪失。今日はこの設定に付き合って頂こうと思って、君を呼んだんだ。ああ、勿論作り話。所謂捏造ですよ。嫌な予感がした貴方は今すぐ回れ右をする事。

何故記憶を失ったのか？恐らくご都合主義マイク、若しくは精神的なショックによるもの。小生は学生時代にとある青年と出会ってからの記憶を全て失っています。覚えているのは、自分が薄っぺらい友情なんてものを必要とせず、ただ孤独な『夢／野／幻／太／郎』であるという事だけ。……チームメイトの事も、バトルの事も。何一つ覚えていません。此処に居るのは臆病な捻くれ者。
さて、と。これを読んでいる君。小生は君の事を忘れてしまっているけれど、今の僕が一体何者なのか、記憶を取り戻す手助けをしてくれないか？ 勿論タダで、とは言わないさ。君が望むなら、何か報酬を用意しよう。

提供→夢／野／幻／太／郎
募集→上記以外のマイク持ち（ギャンブラー微優遇）

・媒体帯
・背後規約厳守の成人女性
・完半ギャグシリアス不問
・描写有りなら100字以上（頻繁なプチロル不要）
・期間は1日〜1週間（継続相性次第）

小生の事、貴方の事、周りの事、僕と君の関係。君が僕に教える情報は、嘘でも真でも構わないよ。だって本当は全部、覚えているからね。ま、それは嘘ですけど。残念ながら完全に忘れちゃってます。一人称は僕か俺。失われた記憶を取り戻すまでは丁寧な口調では無い故、注意し給へよ。それと、触れ合いを必要とする貴方へ。こっそりとその耳許に囁いてあげましょう。私の属性は右寄りです、とだけ。小生が全ての記憶を思い出したとしても、互いに「まだまだ話し足りない！」なんて事になったら、延長と致しましょうか。永い縁となれば重畳。

ではでは。望み薄なのは承知の上。特殊な設定に興味がある方は、記憶を失い挙動不審な僕に反応を。完であれば描写を付け加えて。他に希望や質問も受け付けていますよ。鍵を添えた手紙を此方まで飛ばしてください。
記事を削除するまでは、轆轤首に化けてお待ちしております。

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