ドリーム募集

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1 創作♀
神様との夏休み(刀/剣、片道NL、物語重視)
おばあちゃんのお葬式以来ずっと手付かずだった田舎の家が秋には取り壊されるって聞いて、きっとこれが最後だからとお父さんとお母さんに頼み込んで夏休みの間はずっと一人でおばあちゃんの家で過ごすことにした。
おばあちゃんとはあんまり会ったことないし、家に行ったのもお葬式のときを含めたって五回もないけど……家がなくなったら、本当におばあちゃんのこと分からないままになってしまう気がして。

[条件]
・やり取りには帯を使用
・こちらのアイコンがキャラクターのイラストではなくキャラクターのイメージに沿ったものであることを許容していただけること(容姿はプロフィールや描写で表現)
・返信は三日に一通程度、多忙時応相談
・打ち切り時は部屋の削除か退室
[募集]
全ての刀/剣/男/士
[提供]
創作♀(元審/神/者の孫娘)
[応募要項]
萌萎、接触描写の二つを必須事項としてその他自由

新幹線に乗って、電車に乗り換えて、それから長いことバスに揺られてくったくたになって到着したおばあちゃんの家はもう何年も誰も住んでないとは思えないくらいきれいだった。床とか光ってるし、埃とかないし、畳はさすがに古いままだけど庭には雑草なんて生えてないし……。田舎だし誰かが手入れしてくれてたのかなー、田舎ってあったかいなー、と思ってその日はぐっすり寝た。
翌日、朝起きて庭に出たら家庭菜園?畑っていうのかな?庭にある小さい畑にはきゅうりとかトマトとか、色んな野菜が植えられてて……っていうか、たわわに実っていた。つやつやのきゅうりには水滴がついていたし、土も湿ってた。ここしばらく雨は降ってないから、近所の人が水をやってくれたのかな?……歩いていける範囲に家なんてないのに?こんな朝っぱらから?……い、田舎ってあったかいなー。
その日の午後、お昼寝していたら二階から人の足音が聞こえてきた。パタパタ、って。なんとなく……子供が、何人かで走り回ってる、みたいな。……どうしよう、なんだか雲行きが怪しくなってきたぞ。
翌々日、お母さんに頼まれたおばあちゃんの遺品の整理をしていたら昨日の足音が私の周りをぐるぐると走り回った。姿は見えないけど、ちょっと振動を感じたし、音は絶対鳴ってたし、絶対いた!しかも結構たくさん!

何年も人が住んでないのにこんなに手入れが行き届いてるなんておかしいと思ったんだ!冷静に考えればおかしいことは他にも色々ある。おばあちゃんの部屋だったところを通り掛かると、障子越しに人影が見えたことがあって……目の錯覚かと思ってたけどあれってやっぱり幽霊だよね!?
……でも、人影にびっくりして慌てて障子を開けたら誰もいなくって、日に焼けた畳がその人影の座ってた部分だけ少し青かった。他の怪奇現象は怖かったけど、これだけは……あの畳の青さだけは、なんだか物悲しかったな……。
まるで何年も何年もそこでおばあちゃんを見守って、おばあちゃんが死んでからもそこでずっとおばあちゃんを待ってた誰かがいる、みたいな。

わたしのおばあちゃんは、お化けと暮らしてたのかな。そうだとしたら、それっていつから?
……私は孫なのに、おばあちゃんのこと本当になにも知らないんだ。

そんな感じでここに来てからのことを思い返して怖くなったり切なくなったりしながら縁側でぼんやりしていたら、後ろの広縁が軋んだ音がして、明らかに人が立ってる気配がした。ええい、こうなったらヤケクソだ!と振り返るとそこには普通に人がいた。
頭に三角のアレをつけてない、白い服も着てない、足はある。あれ、これ多分お化けじゃないな?でも……格好が普通の人っぽくないというか……なんか変な人なのかも。
三秒くらいかたまってその人と見詰めあったあと、私は恐る恐る口を開いて「あの、もしかして、不審者の方ですか?」と聞いた。

それが私と、おばあちゃんの神様との出会いです。

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