アニメ/マンガ 短期募集
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1 継_国_巌_勝(鬼_滅_の_刃)後朝の夢ここ最近、夜半頃にふと目を覚ます。部屋の中は静まり返り、聞こえるのは夜に鳴く虫の声ばかり。穏やかな夜だ。再び眠気がやってきて、そのまま意識が闇に沈みかけようかというところで、微かに足音がした。またかと思う。息を殺し、抜き足差し足で忍び寄る人の気配。部屋の前まで来るものの、しかし何を思ってか、そこで止まる。着座した後、そのままじっとそやつは朝までそうしているのだ。
おかげで寝不足である。飛び起きて正体を暴く事も考えたが、害という害はない。何せ、本当にただそこに居るだけなのだ。気味が悪い、まるで目的が見えぬ。藤の花に囲まれた屋敷に、鬼が出るという事もないだろう。妖怪変化の類という事もあるまい。そうなると人の仕業である事は明白。誰かに相談すべきか、…思い当たる人物は、あまり頼りたくないものだが。
しかし、かの者程頼りになる者もそう居ない。あやつ程の手練なら、下手人を捕らえる事など容易い筈。背に腹は替えられぬ、か。そういう訳で、──縁_壱殿、少し宜しいか。話がある。…そう私に声をかけられて、お前の心中は如何程だろうな、縁_壱。或いはお前が……いや、あり得ぬ。そうだとしてお前に何の益があるというのか。よもや今更家名を継ぎたくなった訳でもないだろう、そも私とて既に当代を降りた身だ。私を御したところで何の意味も無し。
兎にも角にも、だ。折り入って相談があるという態で、我が弟と語らいをしてみたい。私らしくないのは百も承知。お前の剣技に憧憬の念を抱き、この身を焼き尽くす程焦がれ、今尚届かぬ高みの境地に思いを馳せる日々。憎いとさえ思っている半身に傾ける感情は、己でも御し難い代物。お前に声をかけるのは、指南を仰ぐ時と必要に迫られた時分のみ。つまり今、私はお前を必要としているという事だ、縁_壱。
この声、この言の葉がお前に届く事を祈っている。そうさな、お前が私にどのような感情を抱いているかは任せよう。下手人であったとして、どういった腹積もりでいるのかも私には預かり知らぬ事。思い当たる節はないが、もしや己ではと思うのであれば、夢遊病といった病を耳にした事がある。寝ている間、体が勝手に動くという奇病だそうだ。まあ、あくまで耳にした事があるというだけだが。
描写の有無は問わん。期間も一応この一件が片付くまでとしているが、その先も在りたいと共に願ったのなら無きにしも非ず。逢瀬の場は、私が用立てよう。もしくは互いに文を交わす形で、どちらか都合の良い方を選べ。…そういえば時代背景についての言及がなかったか。戦国の世を想定しているが、大正時代、現代にも対応可能だ。大正時代なら、私達の立ち位置をしっかり練る必要が出てくるな。
こんなところか。相性を見たいという事であれば、描写を付けて便りを寄越してくれれば返事を認めよう。数日と空けず、鎹_鴉に文を持たせる。今更だが、探しているのは我が弟、継_国_縁_壱、ただ一人。提供もこの私、継_国_巌_勝のみとなる。狭き門である以上、気長にかの者の到来を待つとしよう。それでは、ここまでの目通し感謝する。縁無き者にも、良縁あるよう祈っている。
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