アニメ/マンガ 短期募集

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1 獪/岳(鬼/滅/の/刃)
帰路
夜はまだ冷えますよ、なんて言って、華奢な女の指を男が握っていた。控えめに丸めた女の指先は恥じらいの中にも、確かに喜びが宿っているようにも見えた。街までの道へ向かうふたり、帰る場所があるんだろうな。まあ、残念なことにそれも今となっちゃ主を失ったただの箱だが。でも少しだけ、興味を持った。

期限は三日から一週間。俺がテメェの元に帰る、ただそれだけだ。鬼に家なんざある訳ねえだろ。だから勝手に転がり込む。青い彼岸花だの鍛錬だの、あのお方の命次第で時間は前後するだろうが帰った後はテメェに時間を使う。どうせ鬼は眠らねえんだ、持て余してる夜があるなら俺に寄越せ。寝物語を御所望なら聞かせてやってもいい。ただし早々の添い寝だの何だのはお断りだ、んな気色悪ィことできるか。どうしてもって言うなら精々機嫌を取ってみせろ。当然それ以上を求めてきやがったら容赦なく刀を抜く。

言っておくが転がり込む相手は誰でもいい訳じゃねえ。最低限の決まり事を遵守できるのは前提として、期日内は眠るまで多少なりとも時間のある奴。その上で俺と言葉を交わすことが最低条件だ。それ以外は何でもいい。男だろうが女だろうが、鬼だろうが鬼/狩/りだろうが。どうせ姿かたち、立場なんてもんは些細な壁だ。関わりの有無を気にする程繊細でもねえ。ただしお前の元に帰る間、俺の頸を狙うことだけは御法度だ。お前が刀を抜かねえ限りこっちも牙を剥くことはない。約束してやる。滅多とないこの機会、折角なら仲良くしようぜ。寂しさぐらいは埋めてやるって言ってんだ。悪い話じゃねえだろ、なァ?

生憎と器用じゃねえもんで、相手を願うひとりの寝床に潜り込むからそのつもりで来い。俺の声が聞こえたら部屋の鍵を折り返し放り投げろ、勝手に上がる。もちろん時間が来たら帰るから放っておけばいい。最後まで手間は取らせねえよ。手始めに何を話そうがどうでもいいが、声をかける時は最低限テメェの人となりが分かるもんで。属性が必要になることは一切するつもりはねえから不要。それ以外は好きに綴れ。以上。
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