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1 創作♀一杯いかが?美しい姫君馴れ馴れしいタイトルだと思ったかい?
可愛い子がいたら、ついそんな風に声を掛けちゃうんだ。許しておくれよ。可愛い子には目がないものでね。
おっと、あまり無駄話が過ぎると退屈した姫君が別の場所に行っちゃうかもしれないな。さっそくだが、私が今いる場所と今夜のお相手についての話をしよう。良かったら聞いて行ってくれないか。
幽霊、妖怪、妖精、精霊、獣人、人間……どんな世界の種族でも入ることのできる不思議なバーがある。
この場所ではどんな者も無礼講。上下関係、力関係、種族関係無く静かに酒を飲み交わし交流することが出来る。
この場所にやってきた者の理由は様々。酒を飲みたい気分だった、話し相手が欲しかった、他の種族の友達が欲しい、知らずに迷い込んだ等など……。ともかく皆共通して言えるのは退屈しているってことさ。
基本的に一期一会で酒を飲み交わすことだけが目的だけど、ごく稀に気が合えば二階にあるホテルに消えていく二人もいる。まるで恋人のような甘い夜を過ごすのも悪くはないってことだね。
難しく考えることはない。背後に成人した女性がいて、ルールやマナーを守ることが出来て、帯を持っていること。そして行動が分かる描写を回すことが出来るのならば、どんな姿でも良いからおいで。
あぁ、そうだ。今バーで酒を飲んでいる人は私以外にもいるようだ。先に教えておいてあげよう。
私/カウンター席で飲んでいる吸血鬼の女。血の気のない肌に金髪のベリーショート。男性のようなジャケットとパンツ姿。中性的な面持ち。綺麗な女性に目が無い。
九尾の狐/奥の座敷席で飲んでいる妖怪の男。真っ白な肌にややウェーブ掛かった銀髪。吊り目な目元に少しだけ紅をさしている。普段は神と崇められており、やや古風な口調。美しい見た目だがどこか怪しい笑みを浮かべている。
人間/二人がけのテーブル席で飲むスーツ姿の男。真っ黒なビジネスショートヘアに銀縁眼鏡。真面目そうだがやや神経質そうにも見える。堅苦しい口調だが、酒が入ると少しだけ砕ける。
それじゃ、今夜このお店で一緒に過ごしてくれる人がいたら、手紙に自分の簡単な自己紹介と誰に声を掛けたいのかを記入して飛ばしてくれ。お相手を願う人に招待状を添えて返事を書くよ。
夜ももう深いけれど、姫君に会えることを期待して待っているね。
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