短期募集

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1 羽/風/薫(enst)
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真夏のピークは去ったらしいけど、夕暮れ時でもまだ蒸し暑い。帰宅ラッシュの車内には、浴衣姿の女の子がひとり。窮屈そうな灰色の人混みに紛れて、そこだけぱっと花が咲いたみたいに鮮やかだ。……今年は花火大会なんて軒並み中止になっちゃってるのに、一体どこへ行くんだろう。恋人とこっそり花火でもしに行くのかな〜?
浴衣に合わせた色の巾着のなかには、なにか大事なものでも入っているのか、彼女はそれを人混みから守るようにぎゅっと胸に抱きかかえてる。そんな姿を眺めながら、……俺には人混みで押しつぶされちゃわないように、大事に大事に守りたいものが、ぱっと思い浮かばなかった。妙に羨ましくなったんだよね、あの女の子のことが。夏の暑さがそうさせるのかなぁ?この夏が終わるまでに、俺もあの子みたいに、ぎゅっと捕まえて離したくない、って思えるなにかに出会いたい、……なんて、思ったんだ。俺の捜し物は、もしかしたら、君と過ごすなんでもない時間だったり──するかもしれない。

って言っても、こういうのは話してみないと始まらないもんじゃん。まずは、一週間くらい『真夏の夜の夢』くらいの気楽な気持ちで、俺に付き合ってよ。もし君がひとりで時間を持て余してるなら、そっちのほうがお得だと思うんだけど……?ふふ、…どう?話したいときに話したいだけ話して、お互いに人恋しい夜は同じ毛布をふたりで半分こ。…あはは、柄になくはしゃいでるって思われそうだけど、…だって、どうせこれは覚めたら終わる夢なんだもん。『友だち以上、恋人未満』みたいな都合のいい距離感で、おいしいとこ取りしておくべきでしょ……♪タマネギの皮を剥がすみたいに、お互いの心の壁をちょっとずつ崩していった後は、……いいお友だちになれるか、気のおけない悪友になれるか、はたまた……まあ、結末は神のみぞ知るって感じだけど、俺たち次第で選択肢は無限に出てくるんじゃないかな。


・提供→募集
羽/風/薫 → 深/海/奏/汰
朔/間/零 → 大/神/晃/牙

・規約遵守の『プロデューサー』
・期限は一週間、発展や継続は相性次第で
・帯使用、招待状は此方から送付予定。描写は必要に応じて適当に


人選をかなり絞っちゃったから、他にあれこれと小難しいことは言わないつもり。……ああ、でも、俺の手を取ってくれるなら、ひとつお願いがあるんだ。君の日々の隅っこのほうに、俺の居場所を作ってくれない?…あはは、心配しなくっても、いきなり「永住権が欲しい」とか言い出さないって。一週間、間借りの権利が欲しいだけ。それでさ、この一週間は、隅っこにいる俺のことを一日に何回か思い出してよ。「今日はこんなことがあったけど、話してみたらどんな反応をするかな」とか、……何なら「あいつ、お昼ご飯なに食べたのかな〜」とか、そういうめちゃくちゃ些細なことでいいの。俺も、この一週間は、心の隅に君の居場所を作るから、……そうしたら、ちょっとは君との距離が縮まるんじゃないかな〜?……なんて、希望的観測にしては子どもっぽすぎる?

一週間って言っても、時間にしてみれば168時間。長編映画が54本『しか』見られない。あっという間に過ぎちゃうだろうけど、……君は、真夏の夜の夢にはどんな結末が待ってると思う?

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2 朔/間/零(enst)
いつしか夏の気配もすっかり消え失せて、秋の夜長がやってきたけども、……残念ながら、折角の『夜長』を共に過ごす道連れがまだ見つかっていなくてのう。風が冷たくなってくると人恋しさが増すと言うが、あながち嘘ではないのやもしれん。夏に出した『これ』をふと思い出して、またのこのことやって来た訳じゃが……そこのおぬし。そう、おぬしじゃよ。暇をしているのならば、この夜長を我輩に預けてくれんかえ。おぬしのために、引っ張り出したばかりの毛布を用意しておくから、側においで。
秋の夜空は、真夏と違って穏やかに輝く星が多いんじゃよ。網膜を焼くような眩い星の代わりに、おぬしの声を聞かせておくれ。

・提供→募集(親記事から変更有)
朔/間/零、羽/風/薫→同ユニット、または接点のある者

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