ゲーム 一日限定
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1 燭|台|切|光|忠(刀|剣)ぽつり、 落ちる水滴が小さな水面に大きな波紋を作り、次から次へと落ちた雫で波は絶え間なく生まれて、……やがて数多の水滴を抱えた湖が庭に広がる。飽く事なくそれを眺めていたけれど、ふと喉の渇きを覚えた。
そこに丁度良く通り掛かった君。ぼんやり廊下に座り込んでいる僕に何を思うかは自由だ。でも僕は、これ幸いと君の名を呼ばせてもらうよ。
お願い、何か甘いものを飲ませて。
普段なら決して口にしない我儘だ。聞き入れるも拒むも君の好きにしていい。袖を掴む真似はしないから、一言二言交わして、そのまま立ち去っても構わない。
それ以上を望む事はないし、逆に君が何かを望んでくれるなら、叶えられるように尽力しよう。我儘を口にする、という我儘を聞いてくれたお返し、というわけだ。はは、分かりにくいね。
特に条件は設けない。描写は長過ぎなければ合わせるし、無ければ無いで構わない。仮宿なら僕は捨を使うけど君はどんな仮宿でも良いし、帯なら招待状を添えても添えなくてもいい。招待状が無ければ僕が部屋へ案内するから、君の文箱に文を届けられる兵を控えさせて。
……ただ、うん、優しい言の葉を選ぶ刀なら…相性が良いかもしれない、とだけ。顕現可能な刀|剣なら、君の姿も問わないよ。
何となく、迷子になったような、居所を失くしたような、不思議な心地がしている。もしかしたら疲れているのかな。
ぽつり、ぽつり、雨粒が湖を広げていく。眺める僕に名を呼ばれてしまうのは、誰だろう。──嗚呼、雨音が耳を塞ぐ。早く君の言の葉で、雨の旋律を乱してくれ。
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2 燭|台|切|光|忠(刀|剣) 以前の邂逅に感謝を、口惜しくも交える事のなかった瞳に謝罪を。また気が向いた際にでも声を掛けてもらえると嬉しいよ。
今宵も廊下に座り込んでいるけれど、誰か通り掛かってはくれないだろうか。雨音に混じった我儘という傲慢な色の言の葉を、拾い上げてくれる刀は居ないかな。
絶え間なく、幾つも幾つも出来る波紋は、何の揺れも無い僕の心とは違う。君の言葉で、手で、波紋を作って欲しい。
明日も座り込むつもりだから、もしも君が共に座って庭を眺めてくれるつもりなら、その旨を伝えてくれると嬉しい。…君を、待っているね。
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