ゲーム 一日限定
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1 三/日/月/宗/近色のある話半中心のやりとりとなる故、苦手な者はここで引き返して欲しい。せっかくの足労を労えもせずに申し訳ない。
ふむ……まずは標題について説明させて貰うとしよう。
色と聞いてなにを思うかは刀それぞれ、価値や経験に基づいた色への所感が皆それなりにあるに違いない。俺だってそうだ。例えば唇や眦。他と比べて皮膚の薄い場所は少しの血の巡りで簡単に色付く愛らしさがある。例えば指先。鋼のように冷えているのならば温めてやりたいし俺の方が冷たければその熱を貰いたい。人の身のうちでこの五指が一番複雑ではないかと思うことがあって、目は口程にものを言うというが、指先にも魂が宿るように見える。なあ、お主の色はどこにある、他者のどこに色を見る。賛同できる事もそうでない事も、酒を挟んで交換できるものはどれも楽しげだろうよ。
いいや、いいや……そのような単色よりももっと濃厚な色合いを望むのならばそれもまた良し。色と色が混ざり合って出来上がる濃淡は安易に何色とは言い難い艶と深みを魅せるのだろうな。その色香に酔った経験が必ずあるに違いないのだしかつてを懐かしみながらぽつりぽつりと話すのも実に美味い肴となるだろう。
いやいや、いや……それとももっと、淡い可憐が良いと言うのなら俺にだって霞草のように仄かな色や恋のひとつやふたつ見せてやれるさ。小指の先で掬っては唇をなぞるような切ない色でも、手のひらからこぼれ落ちそうなほどに溢れる眩い色でも、どんなものも愛おしいとも。
有り体に言えばただの好色な爺だ。人の身を得てからというもの目に映るもの全てが色鮮やかでならぬ。これは酒でも飲んでこの口から吐き出さねばとてもじゃないが抱えていられないと思ってな、漬物石より重い腰を上げてここまでやってきた次第。酒の席は帯でも宿でも良し、此方の姿も其方の姿も不問とさせて貰おう。但し、たまたま其方の望む組み合わせが俺の本丸に顕現前の刀であった場合は入れ替えを申し出る可能性もあるのでそれだけは容赦されたい。このような呼び掛けなので、気構えずふらりと顔を出してくれたらと思う。ではな。
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