火傷 - ゲーム一日限定

1 納／棺／師
火傷
生きた温もりは苦手。物言わぬ人形たちは冷たく佇み、僕はひとり静謐の中で眠る準備をしている。…ああ、ひ／げ／さんが足元にいたんだった。とはいえ彼は言葉を喋らないし、本来であれば好ましい空間である、はずですが。
生を病とするならば睡眠は緩和剤である、そのような言葉を聞いたことがあるけれど、言い得て妙だと思うのは僕が死に傾倒しているからなのか。…貴方は、どう思いますか。
兎にも角に僕は今夜、その緩和剤を欲しています。ひとりで適わないのなら、生者の温度に触れて火傷をしても構わない。他ならぬ貴方の手で、言葉で、暗い眠りの底に沈みたいだけ。

媒体は帯で。同性に限り、僕達を追う貴方でも共に逃げる貴方でも、姿を問わず部屋の鍵さえいただければ夜の静けさに紛れて訪ねに行きます。…すみません、この時間に女性の部屋を訪れるのはあまりに不躾でしょう。

それでは良い夜となりますよう、貴方からの便りを待っています。破棄してしまうまではここに。
2020/8/9(日)21:39
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