完なり オリジナルNLGL募集
[ここに投稿][下]
1 酔っ払いピアニスト
ヤケクソ演奏会(NL攻募/物語重視)
繁華街でも住宅街でもない、中途半端な場所に位置する寂れた駅。
ここはどこだろうと考え始めた頃には遅く、電光掲示板を見上げれば『本日の運転は終了しました』の文字。極限まで酔っ払った残念な脳みそですら今日が厄日であると再認識しては、重苦しいため息を吐き出す。

行く当てもなく駅構内をふらふらと彷徨っていた最中、人の気配ひとつないそこで見つけたのは、ストリート演奏用に設置されたグランドピアノだった。
なんとなく鍵盤蓋を開けて、人差し指を落としてみる。
しんと静まる空間に、ぽーんと響いた低いラの音。そのまま椅子へ腰掛け、考えるより先に指が動いた。

【ラ／フ／マ／ニ／ノ／フ・前奏曲『鐘』】

重々しい和音が繰り返され、静寂の中に荘厳さと不吉さを孕む曲調はまるで教会に響く鐘の音のよう。当時まだ19歳だった彼を一躍音楽家として世に知らしめた出世作。……しかし。

今奏でるそれは、作者の意向を無視し、好き勝手に速度を変え、強弱をつけ、あまつさえ音符を引いては足してしまう、まさに不敬極まりない演奏。それはまるで、過去に飲み込んできた不平不満を曝け出す魂の叫びだった。
コンプレックスのひとつである小さな手を目一杯広げ、狂ったように鍵盤へと指を叩きつけながら、一方で別にいっかと冷静に開き直る。……どうせ、誰も聴いてやしないのだから。

────しかし、その時。
突如背後を覆う黒い影と、静かに落とされた低い声。それは、酔いと高揚感でふわふわする頭へやけに真っ直ぐ届いた。

「　　　　　　　　　　」

まるで天啓を得たかのように、心臓が早鐘を打つ。なのに振り返って見上げても、鍵盤ですらぐにゃりと歪んでいた視界ではその人の顔を映し出すこともままならない。

それでも。そのぼやけた輪郭を見つめながら、どうしても、私は。
彼はきっと神様なのだと、そう思わずにいられなかった。


◇条件◇
サイト規約遵守
物語重視(裏は流れ次第)
描写数150字〜中長文(上限無し)
描写形式自由
帯/G宿使用(初回連絡のみ捨可)
打ち切り時退室/白紙
1通/3日〜
半なり展開相談


冒頭から突然語り出してしまってごめんなさい！改めて、数ある記事から私を見つけてくれてありがとう。

さて、言わずもがな冒頭が私たちの出会いなわけだけど、「」の私にかけてくれた言葉はあなたの率直な気持ちをお願いしたいの。
下手くそでもうるさいでもいい。逆に万が一、このめちゃくちゃな演奏に心を打たれることがあったなら、黙って拍手を送ってくれても。どんな反応だったとしても、あなたが私を見つけてくれたという事実が、私の行き止まりの未来の道しるべになってくれるはずだから。

もう察してるかもしれないけれど私は今、ちょっぴり人生につまずいてる。
もしかしたらあなたも何か悩みを抱えてるのかもしれないし、順風満帆に平和な毎日を過ごしてるのかもしれない。あなたがどういう立場でどんな生き方をしてる人なのか、わからないけど、でも。この出会いをきっかけに、何かが動き出せたら。そして、いつかお互いを支え合えるような関係になれたら素敵だなぁって、思ってみたり。

それからこの後すぐの展開について、ひとつ決めていることがあって。それはえっと、簡単に言うと、ですね、「終電なくなった私の世話を焼いてください！」という、……シラフで言うととんでもないなこれ。
もちろんどうするかはあなた次第だし、面倒見てもらった先で何されようがされまいが文句は言いません。この幼児体型に何かする気が起きるなら、の話ですけど。
とにかく今話してる私とはちょっと印象違うかもしれない酔っ払いがたぶんものすごくご迷惑おかけするかと思いますスミマセン……と、最初に謝っておきます。………。

話しておくことは以上かな。あとは一番下に私のプロフを貼っておくとして、他に質問だったり気になることがあったら個別で聞いてくれて全然大丈夫。些細なことでもお気軽にどうぞ。
それでもし、あなたがこのヤケクソ演奏に覚えがあるよって人だったなら、プロフと冒頭場面での接触描写を添えて連絡をください。

長々と書き綴っちゃったけど、最後まで読んでくれてありがとう。
ではでは、誰かが声をかけてくれることを願ってのんびり待ってます。
[記事の有効期限(〇月〇日迄/削除する迄/〆切る迄/本文参照/等)]
削除まで。

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2 酔っ払いピアニスト
◇当Cプロフ◇
26歳。インドア派が伺える真っ白な肌と華奢な体型。149cmの低身長は最大のコンプレックス。栗色のストレートロングヘアに同色の大きな瞳はあどけなさを感じさせながらも、おっとりとした上品な顔立ち。性格は極めて温厚であり、喜怒哀楽の怒をどこかへ置いてきたのではと言われるほど。良く言えば物腰柔らか、悪く言えば何でも笑顔で誤魔化しがちでへらへらしている。酒は普段あまり飲まないようにしているとはいえ、然程強くない上に酒癖が悪いのが難点。
職業はバレエピアニスト兼無名の作曲家だが、現状に色々思うことがある模様。
[記事の有効期限(〇月〇日迄/削除する迄/〆切る迄/本文参照/等)]
親記事参照。

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