ゲーム 攻受募集

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1 ル/シ/オ(GBF)
縁(柵/性別/属性不問)

さて、ビ/ィ様と共に買い受けた羽根ペンとやらはこう持つのが正しいのでしょうか。

初めて認めさせていただく宛先のない手紙が行き着く先が、果たしてどなたの手に渡るのか。今はそれすらも楽しみにペン先をインクに浸したところですが、初めまして。
もしくは改めましてとなる君へと宛てて。
しかし手紙とは面白いものですね、先へ付けるインクの量や込める力加減ひとつであるいは直接相対しお伝えするよりも素面が出てしまいそうだ。この先滲んで読み難くなる箇所があれば申し訳ありませんと、先にお詫びを告げておきます。それから緊張で字が曲がっていた際は密やかに笑い流していただければと。

ですがこの紙面を手に取って下さった方は素敵なご婦人か、はたまた革靴の似合う紳士であるのか。いえもしかすると裏面の赤い封蝋に惹かれたビ/ィ様かも知れませんが、どのような方であれこれも何かのご縁。
宜しければ今しばし、ささやかな戯れにお付き合い願えれば幸いです。ああそれと、中に同封しました劇場への招待状は拾い上げて下さる方に対するせめてものお礼の品ですから、どうぞ遠慮なくお受け取りを。

されどいざこうして一枚の用紙に思いを込めようと思うと、さまざまな考えこそ過ぎりはすれど形に起こすのは些か難儀なものですね。
主が私をお造りになった時も斯様に悩まれたのかは口惜しくも知る由はありませんが、そうした未来に待ち受ける出会いに期待と希望を込め心中では早くも多幸と喜びが溢れています。
日々の健闘を讃え合うさなか、ふと焦点が結ぶ先にある瞳が内に孕む好奇心と共にこちらを向く日が訪れるのが既に待ち遠しいばかり。

とは言えこれでは私ばかりが喜びを得てしまいますし、真にお伝えしたいのは前述の内容だけではありません。

ここは脚色溢れた舞台とは異なり台本のない世界、加えて主役は一人ではなく二人。双方の語りに耳を傾け合い時には一方を支え、内側に秘められたる輝きの一つ一つ、言葉と信頼を編み織り交ぜる先にあるであろう彩りを。
いつかどちらとは無しにまろび出る可能性を持つ縁の名、私は彼の絆を至福と共に噛み締め胸奥で歓喜する陪席の栄を未だ見ぬ君より賜りたいと、そう願い指先を走らせております。
しかし慣れぬペンと文字を頼りに心中や願望を書き綴るのもまた難しきもの。
こうして自ら筆を執る事によって今確かとその困難さを痛感していますが……ああ、いけない。私とした事が心迅るあまりに大切な事を記し損ねるところでした。

この手紙を開きご覧になっている貴方の背後にはきっと、場の規約に準じた方が控えておいでなはず。そして空の世界について深い知識をお持ちか、または私と同じく彼の地に降り立って間もない方かのいずれにせよ、私が内包する関心は変わりなく、お会いしたい気持ちにも揺らぎなどはありません。
けれど対するそちらに興味を抱いていただけなければ幕が上がる前に終幕を迎えてしまいますから、ここで少しこちらの事について触れさせていただきますね。
筆を握るのは空/の/民に星/の/民、果ては先刻甲板に降り立っていた堕/天/司や天/司達。してその内の誰が綴っているかは、お手元の紙に燻らされた香りで遠からず分かるものかと存じます。

ほら例えば、苺の香りがしたら赤髪のあの方ですとか珈琲に似た匂いがすれば噂の天/司/長様など。あとはそうやって想像を巡らせていただく傍らの手慰みには、そうですね。
描写を描いたやり取りもグラスや陶器のカップを片手に、ただただ他愛なく語らうひと時も悪戯を仕掛けた張本人達は皆好んでいる事かと思いますから、廊下をどこか忙しなく歩いている者がいれば是非とも軽く肩を叩き落ち着きない理由を窺ってみて下さい。

と、気付けば大分長くなってしまいましたね。インクも洋燈の油もそろそろ切れる頃合いのようですし、掠れて読めなくなってしまう前に最後にこの一文を。
これは送り先や宛名の無い手紙、ですからそちらが空の世界に関し僅かなりと知識をお持ちの版権男女の方ならば封書は颶風に運ばれ、いずれ御身の袂まで届いてしまう事でしょう。
その時は気分に任せ、送り主の名を当てる返答を頂戴できたなら正に僥倖。他は御心のまま好きに書き留めて下さい。無論返書の時間はいつなりと、そして諸々の連絡方法も一任致しますね。私達はアドレスであれ帯であれ応じられますし、来たるべき時に拝せるかも知れぬ答えないしは質問をこの艇と蒼き空の下、ここで静かにお待ち申し上げておりますのでどうか焦らずゆっくりと足をお運び下さいますよう。

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