出会い系。 - なまもの一日限定

1 尾ク崎リ世ー界プ観
出会い系。
みたいだなあ、と思ってしまった。
初めから終わりが見え隠れする縁をなんとなくで繋げて、その場しのぎの感情を収める。
寂しいなあ、誰かと話がしたいなあと思いながらも心の底では誰でもいいわけじゃないから面倒くさい。自分の気持ちすら、その場しのぎが出来たらいいのに。

とかいってね。
それっぽい文章で人目を引こうとする作戦がやめられないんですよ。あー、やめられない。恥ずかしい。

誰でもいいです、姿形は。ポコチンがついてればなおよし。女性の人と一夜限りは寂しいんだよなあ。あっ、性格は悪い方がいいなあ。あっ！面長より丸顔の方が好きだなあ。

とかいってふざけていても、腹の底で疼いている怒りにも似た寂しさは誤魔化せない。けれど、そんなことを言っていたらメンヘラだと言われて片付けられてしまう。バンドの曲も同じだ、メンヘラの一言で片付けられるのは腹が立つし寂しい。ならばいっそメンヘラを振り切って出会い系で一夜限りの対バンを申し込むしかない。

とかいって、出会い系ですからね。気軽に話しましょう、短文でポンポンと。姿形も性別も問わず。
帯を使えることだけ、お願いします。
朝起きたら机に「冷蔵庫にあるのもで適当に朝ごはん作りました。食べてください。」系の気遣いを残してサッと部屋を出て行く人は苦手だから、寝過ごして次の日の仕事に遅刻してしまうくらいの人が愛おしい。もう、仕事に行くのも面倒になってしまって風邪をひいたフリで職場に電話をかけて、昼頃に出たホテルの横の牛丼屋で間抜けな顔をして牛丼を食べるくらいが丁度いい。なんの話？
ク／リ／ープ／ハ／イ／プ、ボーカルギターの尾／崎／世／界／観でした。

一夜限り、持ち寄った感情は大きく振りかぶって対バンを。よろしくお願いします。
2020/6/21(日)0:07
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