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落葉亭


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  Name chiharu

平成30年 山茶花7月号

春愁やつかねばならぬ嘘一つ

春愁や犬も喰はない喧嘩して

春灯やボサノヴァ流すワインバー

雨音に包まれてゐる朝寝かな

欠伸して各駅停車待つ日永
2018/8/5
 
 
 

 
  Name chiharu

平成30年 ホトトギス7月号

喧嘩して泣いて笑つて卒業す

歩きつつ摘みし蕨の一握り

囀や森の扉を開け放ち

包まれてゆく囀の中に在り
2018/8/5
 
 
 

 
  Name chiharu

平成30年 6月

明易や眠ることにも力要る

五月雨や写真の裏の覚へ書き

梅雨籠本積まれたる枕元

約束の人待つテラス風涼し

海霧深し海抜ゼロの町釧路

館涼し煌めき宿るシャンデリア

雨降つてこその紫陽花見に行かう

片恋といふ恋もありさくらんぼ

あぢさゐの寺に西門東門

父の日の父ジーンズを穿きこなし

夏至の日の駅のホームに人溢れ

餌くれしばかり目高をまた覗く
2018/8/4
 
 
 

 
  Name chiharu

平成30年 山茶花6月号

春の風邪眠くなくとも欠伸出て

ただ歩くだけの汀に桜貝

燕来るシャッター下りし店ばかり

油断してまたぶり返す春の風邪

喧嘩して泣いて笑つて卒業す

歩きつつ摘みし蕨の一握り

子の丈に屈めば土筆見つけたり

春泥のスパイク並ぶサッカー部

土筆摘む故郷の野の起伏かな
2018/8/4
 
 
 

 
  Name chiharu

平成30年 ホトトギス6月号

春を待つ心はいつも前を向く

クロッカス光踊つてゐる窓辺
2018/8/4
 
 
 

 
  Name chiharu

平成30年 5月

語るなら未来憲法記念の日

旅五月ホテルに置かれある聖書

初夏や踏切越えてすぐに海

夏めくや水平線の空の色

貝殻に耳当ててみる立夏かな

ソネットに起承転結修司の忌

花蜜柑飽くまで青き伊豆の海

母の日の宅配便のチャイムかな

根気よく粘り烏賊釣る男かな

戦なきこの世に生きて菖蒲風呂

五月雨や子規の写真のセピア色

こどもの日オムライスには旗を立て
2018/8/4
 
 
 

 
  Name chiharu

平成30年 山茶花5月号

水菜畑富士の湧水引いてあり

波しぶき被り海苔掻く男かな

大試験てふ人生の岐路に立つ

白梅の古木にありし力かな

春の雪傘差すほどのこともなく

米寿なる父にもバレンタインチョコ
2018/8/4